ひがしにほんへびぞのだいいちごうきょうりょう

60 JR東日本蛇園第1号橋梁 


海上町

交通関係・鉄道・橋梁

全長21.33m,全高6.082m,幅7.30m
1897(明治30)年

JR東日本の総武本線,飯岡駅〜倉橋駅(お茶の水駅より106km765m)に位置し,アーチ構造の煉瓦造の橋梁(架道橋)で全長21.33m,高さ6.082m,幅7.30m,トンネルの高さ3.90mのアーチ型の橋梁である。銚子保線区の福田助役の言葉では“橋梁というよりは架道橋と言っている。”1887(明治30)年6月に339.8万円の建設費をかけて造られた。もともと蛇園の農道があり,総武本線の線路が通るので高さの関係から架道橋となる。抗口はコンクリートで補強されている。入口から1m入ると内部もコンクリートで補強されており,中程3ヵ所鉄骨で補強されている。煉瓦の積み方は,基本的にイギリス積みで高さ2mから上が長手積みで積みあげている。大きさは今の規格と変わらないが,長手で21.5cm,20cm,23cm,小口で10cm,11cmとばらつきが多い。この架道橋の上を一日に総武本線の列車が上下あわせて62本通過しており,トンネル内の車輛の通過も100台前後あると言われており,創建当時と違い交通量も極めて多く,検査も1年に一度は行われ,その都度補強工事が行われている。

(広野平蔵)

地形図 「旭」(略)

写真60-1 橋梁の遠景(1997年) 写真60-2 橋梁の内部,鉄板の補強が見られる(1997年)

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