1a.鱗片状(あるいは顆粒状)の基本葉体と,樹状の子柄からなる.子柄は中空で,乾くともろい・・・Aへ(Cladonia ハナゴケ属) |
1b.鱗片状の基本葉体はないし(基物への付着部位周辺に顆粒状の構造がある場合がある),樹状部分に鱗片状の構造を生じることはない.樹状部は中実か中空,乾いても,もろくはない・・・2 |
2a.樹状の地衣体の中央部(断面)にクモの巣状の菌糸が詰まるか,やや中空となり,固い中軸を欠く・・・Bへ(Ramalina カラタチゴケ属) |
2b.樹状の地衣体(断面)のほとんどを強固な中軸が占めるか,中央に比較的細く固い中軸がある・・・3 |
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3a.地衣体(断面)のほとんどは強固な中軸が占め,その表面は,顆粒状か円筒状,あるいは多少ともサンゴ状となる,通常は灰白色の棘枝で覆われる.主として岩上に生育し,千葉県産のものでは多少とも立ち上がって高さ1~3cm程度・・・Cへ(Stereocaulon キゴケ属) |
3b.地衣体(断面)の表面には比較的薄く固い皮層があり,クモの巣状の髄層を囲み,その中央には比較的細く強固な中軸がある.灰緑色か,赤味を帯びる.樹皮あるいは岩上に生育し,多少とも垂れ下がり,千葉県産のものでは通常は長さ5~20cm・・・Dへ(Usnea サルオガセ属) |