地衣成分と呼ばれる化学物質はとても多くの種類が知られています.このうち構造が決定されているのは約700種類とされています(文献).地衣類の種によって含有する地衣成分が異なるため,古くから分類形質として利用されています.一方,地衣成分そのものや,これを化学変化させた産物を利用する可能性が着目されています.理科の実験で使われるリトマスも,リトマスゴケの地衣成分を利用して作られる染料なのです. |
(文献)Huneck S. & Yoshimura I. 1996. Identification of lichen substances. Springer, Berlin & Heidelberg. |