デジタルミュージアム・特集『日本博覧図』

後編-1 夷隅神社境内全図いすみじんじゃけいだいぜんず

↑クリックで画像拡大(再クリックで閉じる)
旧町村名現市町村名絵師彫師寸法
夷隅郡大多喜町夷隅郡大多喜町新丁芳雄皆川横29.4×縦20.4cm
「郷社夷隅神社」とあるが、夷隅神社と称したのは明治元年(1868)からで、郷社に列したのは明治十二年(1879)。古くは「牛頭天王社」と号し、社殿に施された彫刻にも身近な動物が多く見られる。「拝殿」「本社」とある権現造りの社殿は、江戸末期頃のものと思われる。「一ノ鳥居」から社殿までは平坦で、社殿の前・左には水をたたえた濠と整った玉垣が見える。図中では、大きな「神木」や社殿背後の鬱蒼とした松や杉の木が目に入り、目を凝らすと、「本社」後に、「西南役表忠招魂ノ碑」など3基の石碑が見える。

2005年1月 歴史学研究科