デジタルミュージアム・特集『日本博覧図』

後編-22 興栄山 妙泉寺境内全図こうえいさん みょうせんじけいだいぜんず

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旧町村名現市町村名絵師彫師寸法
夷隅郡中川村行川夷隅郡夷隅町行川芳雄兼松柳塘横29.1×縦20.2cm
南北朝期に、池上本門寺第4世住職日山によって開山された日蓮宗の名刹。図中左上に書かれた由緒によると、戦国末期の天正年間(1573〜92)戦乱によって大堂僧坊ともに灰燼に帰している。従って、画中に見える建物の大半は、慶長年間(1596〜1615)の再建である。仁王門・鐘楼中門・長屋門がそれである。祖師堂・妙見堂は、明治34年に焼失してしまい、今は図中の「客殿」が祖師堂となっている。「廻廊」も撤去されて、今は無い。よく見ると、図の中央の池にたくさんの蓮の葉と花(?)が見える。

2005年1月 歴史学研究科