デジタルミュージアム・特集『日本博覧図』

後編-106 音羽山 清水寺おとわさん きよみずでら

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旧町村名現市町村名絵師彫師寸法
夷隅郡中根村鴨根夷隅郡岬町鴨根芳雄皆川華岳横29×縦22.1cm
坂東32番札所で、清水観音の名で知られる天台宗の寺院。図中の略縁起によると、平安時代の初め、伝教大師最澄の発願で慈覚大師円仁が開基。征夷大将軍坂上田村麻呂が京都の清水寺を模して造営したものという。創建以来、二度の火災で炎上。文明十三年(1481)、「本堂」・「奥ノ院」を残して焼失。さらに文化十年(1813)には、「二王門」を残してほぼ全焼。現在の本堂は、文化十四年(1817)に再建されたものである。「奥ノ院」には、鎌倉後期作と推定される県指定文化財の木造十一面観音立像がある。図の境内には、老松古杉が鬱蒼と描き込まれている。(※画の左半分が欠損しています。)

2005年1月 歴史学研究科