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後編-165
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郡 | 旧町村名 | 現市町村名 | 絵師 | 彫師 | 寸法 |
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安房郡 | 北条町 | 館山市北条 | ![]() | ![]() | 横29.7×縦19.1cm |
図に描かれた場所は、現在の館山市北条の通称“官庁通り”に面した所で、今も安房合同庁舎・館山警察署・北条病院などが隣接している。この銅版画が描かれたのは、明治三十年(1897)郡制が改められ、4郡合併して安房郡が誕生する前であった。従って、図の中央の建物は、「千葉縣 安房・平・朝夷・長狭 郡役所」と標記されている。この郡役所の開庁は明治十一年(1878)のことで、図の建物自体は、明治十六年に建てられたものを描いている。図の右側の「安房公立北條病院」は、明治十三年県立千葉病院北条分院として発足し、のち安房郡、さらに北条町の角田佳一医師への払下を経て、現在の北条病院となっている。また図中左の「千葉縣北條警察署」は、現在の館山警察署の前身である。 |
2005年1月 歴史学研究科