tadpole カエル鳴き声テープ tadpole(reverse)


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 カエルの鳴き声を題材にするためには、何らかの音声教材を必要とする。今回は操作性・汎用性・携帯性を考慮して、カセットテープ(以下カセットとする)を選択した。

 片道6分・往復12分のカセットを利用して、片面に1種を、両面合わせて2種のカエルの鳴き声を入れた。オートリバース機能を使えば、2種類のカエルの鳴き声を交互に聞き比べることが簡単にできる。今回は、千葉県内で身近に聞こえるカエル10種を選び、5本一組のセットとした。

<テープの構成(テープ番号:A面/B面)>

1:ヤマアカガエル/ニホンアカガエル

2:ニホンアマガエル/シュレーゲルアオガエル

3:トウキョウダルマガエル/アズマヒキガエル

4:ツチガエル/ウシガエル

5:モリアオガエル/カジカガエル

 音源には、千葉県立中央博物館が収蔵している生物音響資料を利用した。通常野外録音では、カエルの鳴き声以外の音が一緒に録音されている。聞きづらくないかぎりはそのまま残し、ある場所に響く音の中から、カエルの鳴き声を選び聞く訓練が自然にできるように配慮した。

カセットの使い方の例

(1)じっくり聞く
 同じカエルでもいくつかの鳴き方をする。鳴く場所の環境や気温・湿度などによって響きが変わることもある。こうした違いをわかるように、録音はいくつかの部分から構成されている。

(2)自分の耳で聞いて表現する
 図鑑には「ウシガエルはヴォーと鳴く」とあっても、自分にはそう聞こえない。2人一組になり、カセットを聞きながら自分たちの耳にどう聞こえるか、それぞれのことばで表現する。音の特徴を10くらい探してリストを作る。知っている音と比べてみる。鳴き声に基づいたニックネームをカエルにつける。友だちや先生がこのニックネームでどのカエルのことかわかるかどうか、互いにクイズする。
 また、カエルの鳴き声に似せた音を身体や物を使って、自分で作ってみるというのも面白い。

(3)カエルに聞かせる
 カエルは同種の仲間の鳴き声に反応して鳴くことがある。野外でも室内でも、ふつうに聞こえる音量で聞かせてみよう。ただし、あまりやりすぎるとカエルがくたびれたり、カエルの生活を乱したりするので、注意する。

(4)カエルの鳴き声クイズを考える


教材   カエルカード    カエル模型