No.101(大多喜城ー1) 中央博資料百選  

  紙本著色本多忠勝像(しほんちゃくしょくほんだただかつぞう)  

 徳川四天王の一人といわれた本多忠勝の武者姿を描いた肖像画です。忠勝は、天正18年(1590)に徳川家康の命により10万石で大多喜城主として封ぜられました。鹿角脇立付兜(ろっかくわきだてつきかぶと)をかぶり白毛采配(しろげさいはい)を手に持つ姿は勇猛果敢な戦国武将の気風をよく表しています。もともと良玄寺には忠勝が描かせたといわれる本図の原画(重要文化財)が伝えられていましたが、元禄4年(1691)に本多家から乞われたため住職が譲り渡し、引き換えに渡された写しが本画像です。表現方法は、本多家所蔵の原画に劣らず精彩に富んでおり、細部の表現に至るまで緻密に描かれています。

本多忠勝像
本多忠勝像

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