7 旧日本電信電話公社検見川無線送信所
所在地 | 千葉市 |
竣工年 | T15 |
所有者 | NTT(株) |
設計者 | 旧逓信省営繕課 |
施工者 | 深川近藤組 |
構造 | RC2 |
外壁 | モルタル塗り |
屋根形状・葺材 | 陸屋根 |
建築規模 | 22.6m2(現在部分) |
逓信省技師吉田鉄朗設計による,ドイツ表現派風の建築である。表現派の運動は第一次大戦前後のヨーロッパで起こり,その後日本においても流行を見る。その建築の特徴は内なる感情を表出したかのような,特異な形態にある。この建物においても放物線状のアーチの多用,丸味を帯びた隅部,正面階段やバルコニーの造型等,随所に表現派的特色が現れている。昭和58年に施設が撤去され,現在は無人であるため破損が甚だしいが,現存する数少ない表現派の建築として貴重である。[江口]