《月下妖麗》(げっかようれい)


制作年不詳 16.2×41.0×16.2cm   

日本では、キツネは人を化かす動物であるとともに、神の使いとしても信仰されている。そしてキツネは、昔から神秘的な妖力と、自由に変幻することのできる動物としてみられてきた。月夜の下、月を見上げるキツネ。背から尾へと流れるような曲線と、地面に立つ足の直線的な構成により、キツネのもつ美しい形が、まさに妖麗な姿で表現されている。