《北辺夜猫子》(ほくへんやびょうし)

1941(昭和1631.0×29.0×31.0cm 

夜猫子は、「ふくろう」のことである。この作品は北海道に生息する「ふくろう」をモデルにしたと言われ、第4回新文展に出品された。その際「漆板」の上に飾られ、置物として出品された。このようなデフォルメされた造形は、和室の床の間などの置物から洋間の飾り物へと意識が変化した結果と思われる。なお、この作品は津田の死後に鋳込まれたいわゆる「後抜き」である。