《鳳翔薫炉》(ほうしょうくんろ)


 1879(明治1225.5×41.5×16.1cm 

鳳凰の形をした香炉である。頭部は、孔雀のようだが、足は鳥のものではなく、獣のようである。尾は、本来は孔雀を模すのが通例だが、この作品では、1枚の羽根のように表現されている。翼は、反り返った刃のようであり、その付け根は、螺旋状となっている。伝統的な想像上の鳥に、モダンな近代性が取り入れられ、バランスの取れた作品に仕上がっている。