「考古3本立て展覧会」の目次にもどる  17年度展覧会一覧にもどる

 考古学、豪華3本立て展覧会が開幕 展示室紹介

 2/4日から開催中。こんな感じの展覧会です。
 展示品紹介は、後日詳しくと思いますが、まずは、目についたものから紹介します
・・・・担当が、展示作業に忙しく、記者が勝手に紹介することにしました。
・・・・・緑字は記者の勝手な感想デス。
 会期: 平成18年2月4日(土)〜3月2日(木)
 会場: 県立中央博物館 本館・第1、第2企画展示室・歴史展示室の一部


 その1 「発掘された日本列島2005━新発見考古速報展━」
 その2 「出土遺物巡回展━房総発掘ものがたり━」
 その3 「氷河時代の旅」
 
◆ 入り口には・・・
キトラ古墳石室の実物大模型があります。
 盗掘穴(右側前面のへこみ)側から見ている。左側の壁が、左にずらしてあります。ずらした壁の前にある変なもの(通称「鳥かご」)は、作業中着物が壁に触れないようにするための、室内作業用の金属製のかご。
 壁に、十二支の像と四神像があり、天井に星宿図(見逃さないでね!)があります。
 だれでも抱く感想ですが、記者は、この玄室が狭いのを実感。MRI検査器に入れられるようなものですね。
 さらに、鳥かごに2人ではいって作業するそうですが、その苦労は大変なものでしょうね。頭が下がります。
展示作業風景

 天井の石を載せているところ。
 発泡スチロールなので、軽い。
 手前左の人物(作業に尽力している副館長)の前が盗掘穴。
 
 22分の解説ビデオもありますので、見ていってください。
◆ 展示室の配置・・・3つの展覧会を同時開催.
◆ 第一展示室・・・発掘された日本列島2005展



 文化庁主催で、日本全国で新たに発見された埋蔵文化財の中から注目されるものを厳選し、日本全国を巡回してお見せする展覧会です。
 全国史跡整備市町村協議会40周年記念事業。全国を巡回していて、千葉県が最後です。
 関東地方では東京都の江戸東京博で開催されていますが、見逃した方、もう一度見直したい方は最後の機会ですのでどうぞ。


時代順・遺跡別に配列されています。
奈良県巣山古墳の蓋(きぬがさ)形埴輪、囲形埴輪 ・・・・形が凄いですね。
(左)法隆寺の五重塔心柱断面  (右)滋賀県敏満寺遺跡の蔵骨器
千葉県印西市馬込遺跡の瓦塔 展示作業 ・・・・復元した実物なので、組み立てには神経がいる。
大きなもので撮影しなかったもの、町田市忠生遺跡の巨大石棒
・・・・割られて、ばらばらになっているのを復元している。
◆ 第二展示室・・・出土遺物巡回展━房総発掘ものがたり━



 千葉県内で近年発掘調査が行われた遺跡の中から、注目される遺跡とその出土品を選び、千葉県内で巡回してお見せしようという展覧会です。千葉県ご自慢です。
 「発掘された日本列島2005━新発見考古速報展━」との同時開催。県内埋蔵文化財センター・博物館が隔年で行っている、県内の新発見考古出土遺物巡回展示事業 の2005年度版です。全国巡回展とも同時にやりましょうというわけです。見劣りしないという自信も当然あります。
 県内の博物館を巡回していましたが、中央博物館が最後です。見逃した方は最後の機会ですのでどうぞ。

 遺跡ごとに並んでいます。目次にもどると各遺跡の展示紹介がありますのでご覧ください。 ↑の画像:印西市西根遺跡の巨大土器
 ・・・・実物を見ると、逸品ぞろいという感が強い。西根の巨大土器群は必見。
印西市西根遺跡(上左)
君津市鹿島台遺跡(上右)
 ・・・・土器がかっこいいですね。



木更津市笹子城跡(下)
・・・・五輪塔と宝篋印塔がいいですね。
◆ 歴史展示室・・・地域展示「氷河時代の旅」・列島展その2


 千葉県の旧石器時代の遺跡から出る、チャートや黒曜石の石器の石材原産地はどこか? 石器マニアならぜひ知りたい問題を解決した調査の成果を展示します。
 県内の嶺岡山地の石は使われているけど、銚子地方の石は使われてないって知ってましたか。また、栃木県や新潟県の産地からはるばる石材が運ばれてきているのは驚きです。

 「発掘された日本列島2005」の「地域展示」事業です。県立中央博物館のオリジナル事業です。
・・・「地域展示」とは、全国を巡回する「中核展示」に対して、巡回する各地で、その地方の特色を生かした展示を行うものです。
 なお、図録『━氷河時代の旅━』は、興味ある方には垂涎の的に間違いない、おすすめ品です。この図録を先着3,000名に、会場でさしあげます(無料)。 ・・・・これはお得です。
 展示風景 大きい展示物はありません。
・・・・・水石展覧会のように石材の石がどっさりある。石マニアには、至福の展示ですね。


(左) 栃木県高原山の石材産地

(右) 房総の石材産地
中央博過去最大の企画展展示面積になりました+解説も充実
 展示室が3部屋に分かれていて、量も多く、見るのに時間がかかります。
 時間の余裕を持ってご来館ください。

 会期中、当館の展示解説員が、全容を知るための「ガイドツアー」を1日3回、行うほか、展示室にて質問対応しています。 →時間等はこちら
 もちろん、学芸職員も対応いたします。お気軽に、お尋ねください。
 お子様向きの冊子「探検ガイド」も配布しますので、ご家族連れでもどうぞいらしてください。            ⇒待ち構えている職員一同
◆ ミュージアムショップで、関連図書を販売
 ミュージアムショップで関連図書を販売します。 展示されている遺跡の関連図書は、この機会にどうぞ。
・・・・・本やグッズを買い物するのも展覧会の楽しみですね。 ちなみに、記者は敏満寺の石仏谷墓跡の報告書(4,200円)を買ってしまいました。お金の余裕もあったほうが良いです。
 結構並んでいます。  列島展の図録(1,500円)
関連イベント:会期中の土日は、全部イベントがあります。
記念講演会
2月4日(土):「壁画古墳の保存━キトラ古墳・高松塚古墳━」
講師:清野孝之氏(文化庁)
会場:講堂
当日申込 無料

2月19日(日):「考古学からみたごはんとパン」
講師:藤本 強氏(國學院大学)
会場:講堂
当日申込 無料

体験教室
2月11日(土):勾玉づくり(あなたも古代人の装身具が作れます)
10:00-12:00、13:00-15:00 の2回
会場:研修室
当日先着順 小学生以上 各30名 実費200円
主催:(財)千葉県教育振興財団

ミュージアムトーク
2/4、19を除く毎水土日の10回。考古・歴史・自然・民俗分野の職員が、自分の専門分野を生かし、それぞれ違う角度から展示紹介を行います。
14:30より30分程度。展示会場にて。どなたでも参加できます。
 
 イベント一覧はこちらです。
《 開催概要 》

期 間  平成18年2月4日(土)〜3月2日(木)
休館日  毎週月曜
開館時間 9:00〜16:30(入館は16:00まで)

会 場  千葉県立中央博物館 企画展示室ほか

料 金  入館料:一般 500円 / 高・大学生 250円
     中学生以下・65歳以上は無料
     団体料金等について、詳しくはこちら
《 中央博物館 》
〒260-8682,千葉市中央区青葉町955-2 
電話:043-265-3111
ファクシミリ:043-266-2481
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
《 交通案内 》  くわしい交通案内はこちらへ
○電車・バスをご利用の場合
その1
千葉駅(JR総武線・京成線)から
東口7番乗り場から、京成バス「大学病院」「大学病院・南矢作」行きで約15分。バス停「中央博物館」下車、徒歩7分。

東口2番乗り場から、千葉中央バス「中央博物館」行きで約20分。終点のバス停「博物館・文化ホール」下車、徒歩約1分。
その2
蘇我駅(JR京葉線・内房線・外房線)から
・東口2番乗り場から、小湊鐵道バス・千葉中央バス「大学病院」行きで約15分。バス停「中央博物館」下車、徒歩7分。
その3
千葉寺駅(京成千原線)から
・徒歩約20分。(蘇我駅からのバスが千葉寺駅を経由します)
○車をご利用の場合
京葉道路「松ヶ丘インターチェンジ」から約5分です。中央博物館は「県立青葉の森公園」の中にあります。自動車でお越しの方は「市立青葉病院」方面の「青葉の森公園北口駐車場」をめざしてください。
《 問い合わせ 》
千葉県立中央博物館 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
電話:043-265-3111 ファクシミリ:043-266-2481
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

「考古3本立て展覧会」の目次にもどる  17年度展覧会一覧にもどる