青葉の森公園(千葉県立中央博物館の周り)

千葉市中央区の青葉の森公園内に博物館は位置しています.博物館と周りの公園に見られる地衣類を紹介します.

青葉の森ロウソクゴケ 青葉ウメノキゴケ 桜の木

ウメの幹に生えた黄色い地衣

ロウソクゴケ

 

ウメの木にウメノキゴケ

左のナミガタウメノキゴケは

なぜか赤く変色し枯れている

サクラの幹が白い丸い模様

(ナミムカデゴケ等)で覆われる

 

郊外の地衣類(千葉県内)

地衣類は,大気汚染や乾燥などが原因で,都市には生きられない種類も多いと考えられます.様々な地衣類が生育する景観は,そのような影響が小さい場所だということが言えます.都市を離れると,様々な景観の中に様々な地衣類が見られます.

コアカミゴケ
杭を覆う
スギ根元

朽ちつつある切り株に生えた

コアカミゴケ(市原市)

木杭を覆う様々なウメノキゴケ科(市原市)

スギの根元を覆う

ヤリノホゴケとコアカミゴケ(市原市)

東庄
杭を覆う
コフキカラタチゴケ

梅の幹には

地衣類の花が咲く(千葉市)

湿地のハンノキの幹に生える

マツゲゴケ(印西市)

池のほとりの枝から下がる

コフキカラタチゴケ(いすみ市)

アカサルオガセ ガードレール ガードレール

スギの幹から下がる

アカサルオガセ

(勝浦市)

ガードレールに何種ものウメノキゴケ科が生える(南房総市)

木製の案内標識

(千葉市)

お寺と神社(千葉県内)

郊外にあって歴史があるお寺や神社の境内には様々な地衣類が見られます.適切に管理され,適度な明るさと湿度が長期にわたって保たれているからです.

墓石 鳥居下 南房総

墓石のてっぺんを覆う

ウメノキゴケ科(勝浦市)

鳥居の台座につく

ナメラクロウラムカデゴケ(東庄町)

樹幹にはキヨスミカワキノリ,キンブチゴケ(南房総市)

山地・高山など(千葉県外)

千葉県で最も高い場所でも愛宕山(南房総市)の408mしかありません.県外にはもっと高い山地がありますが,そこには千葉県とは全く違う地衣類の群落がみられます.また,千葉県にはない硬い岩が露出する場所にも,違った景色が広がります.

Candelariella 富士山奥庭 北八

石造物を彩るロウソクゴケモドキ

(群馬県)

高山の岩上にしばしば出現

富士山五合目付近の奥庭(山梨県)

ハナゴケ類の群落

北八ヶ岳(長野県)コメツガの木陰

ホグロハナゴケ群落

Usnea longissima

カラマツの枝から垂れ下がるナガサルオガセ(長野県)

かつては各地の亜高山帯で見られたが,まれになった.

ブナ樹幹 ブナ樹幹 Lobaria

ミズナラ樹幹(栃木県)

幹から垂れ下がるヨコワサルオガセ.かつては各地のブナ林で普通に見られたが,多くの地域で消えてしまった.

ブナ樹幹(群馬県)

モザイク模様は地衣類が作り出す.

湿原(長野県)の周りの木の幹に生える

チヂレカブトゴケ

水辺(海岸,河畔)

海岸には海岸,河畔には河畔特有の地衣類が生育し,景色の一部になっています.

海岸   カワイワタケ

海岸の岩場はオレンジ色,灰色,黄色,黒など様々な地衣類で彩られる

 

四万十川中流(高知県)

カワイワタケ群落

→関連コンテンツ「海岸生地衣類」   →関連コンテンツ「淡水生地衣類」

その他

人が作った建造物などにも,その環境に応じて地衣類が独特の世界を作り出します.

高知城石垣 大多喜城

高知城の石垣

ウメノキゴケなどが生える

大多喜城分館に風格を添えていた

ウメノキゴケなどに覆われたサクラ

(千葉県大多喜町)

コアカミゴケ 屋根コアカミゴケ 長野Lobaria

杉皮葺きの屋根(静岡県)

コアカミゴケの群落

左の写真をもう少しアップ

大谷石の塀(栃木県)を黄色く彩る

ダイダイゴケ属.

千葉県でもよく見られる

 

額縁のよう  

“地衣の額縁”

(栃木県)