地衣類の中でもある程度立体的な,樹状(じゅじょう)地衣と葉状(ようじょう)地衣などの大型地衣は,古くから研究されていて,日本では今ではあまり新種は見つかりません.一方,痂状(かじょう)地衣(別名,小型地衣)と呼ばれる仲間は分類が難しいため,日本で近年見つかっている新種の多くはこの仲間となります.1989年に開館した当館は,まだ比較的歴史が浅いため,収蔵されるタイプ標本の多くは痂状地衣なのです.
※葉状地衣・樹状地衣・痂状地衣などの説明は,以下のリンク先をご覧ください.
→「地衣類って何/地衣類の体のつくり」