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「おばあちゃんの畑」は4月に入るとにわかに活気づきます。 野菜の種まき、田んぼの苗代作り、田植え・・・などなど、大忙しです。
「おばあちゃんの畑」名物のシロッカボチャの種子まきが一番最初の仕事です。
ポットに土を入れて種子を二粒づつ入れます。


田んぼの片隅に苗代を作ります。
「おばあちゃんの畑」で育てている稲はちょっと昔の、関取や愛国といった品種です。

畑の種子まき。種子を畝に落として、足で土をかけていきます。
この微妙なかけ具合がよいのです。
種子を蒔いて数日すると、かわいい芽が出てきます。
写真はヤエナリ(緑豆)の芽生えです。

苗代の苗も大きくなりました。 翌日の田植えにそなえて苗取り(苗を苗代から取って束にする)です。


千葉の夏は暑いです。来る日も来る日も日照り続き。それでも畑は元気です。花が咲き、実をつける準備がはじまっています。
夏は雑草との戦いです。とれども、とれども雑草が生えてきます。朝の涼しい時間帯が勝負です。


夏の畑には白や黄色、ピンクなどの花が咲き乱れます。野菜の花も、なかなか美しいのですよ。


野菜の花や実には沢山の虫が集まります。 花粉を運んでくれる虫もいますが、カメムシのように実を吸ってしまう虫もいます。 夏は、虫との戦いでもあります。
夏も終わりに近づくと稲が実りはじめます。 月遅れのお盆が過ぎるともうじき稲刈りです。「おばあちゃんの畑」の稲のうち愛国は早生(わせ)の品種です。

昔は、田んぼにいくつもの品種を育てていました。稲刈りも早生からはじまり、中稲、晩稲と時間をかけて行いました。「おばあちゃんの畑」でも8月下旬から10月始めにかけて稲刈りです。


実りの秋。 収穫、乾燥、脱穀など食べられるようにするまでの作業は大変です。
稲はオダガケをして天日乾燥させます。この後、千歯扱きを使って脱穀というのが昔の方法ですが、現在は器械を使って脱穀しています。


キビなどの雑穀は穂首刈りにし、風通しの良いところで干します。

キビの脱穀は、木槌などでたたきます。小さな粒なのでなくならないように気をつけて・・・
この後、精白をしてやっと食べられるようになります。
大豆の収穫は秋も終わりの11月頃です。サヤが茶色になった頃に畑から抜きます。

抜き取った大豆は、逆さにして畑でしばらくの間乾燥させます。完全に乾いたところで、脱穀です。大豆は豆腐や納豆、味噌に加工します。


「おばあちゃんの畑」の冬はのんびりです。
春に備えてゆっくりお休み・・・
冬の仕事は大きく2つ。1つは堆肥作りです。堆肥作りでは、おじいちゃんが大活躍。


集めた落ち葉を積み上げて、みんなで踏んで固めます。 落ち葉の上は足場が悪いので、落ちないように気をつけて・・・

前の年につくった堆肥は、切り返し(積み直す)をします。 一年たつと、しっとりした堆肥になっています。
堆肥の中にはカブトムシの幼虫が沢山います。 栄養満点の証拠です。

もう一つの仕事は麦踏みです。 霜で盛り上がってしまわないように、畑の麦を踏みしめます。 踏めば踏むほど、立派な麦に育ちます。

