
天然ガス井戸
発祥之地(はっしょうのち)
記念碑(大多喜町)
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最も多く使われているガスリフト方式のガス井戸。ガスとかん水はセパレータに送られ,ガスとかん水に分けられる |
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千葉県の太平洋側では,天然ガスが産出しています。天然ガスをくみ上げるときに一緒に出てくる水(かん水)にはヨード(ヨウ素)がたくさん含まれています。千葉県の生産量は年間約5,700t(平成11年)で全国の約87%を占めています。
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ヨウ素のはたらき
ヨウ素は人類の生存に必要な元素であり,古くから医薬用に利用されています。現在では飼料,写真,色素,農薬,殺菌・消毒,電子材料等の広い産業分野で利用されています。日本は,世界のヨウ素生産の約40%を占め,大変重要な役割を担っています。ヨウ素は,主に甲状腺(こうじょうせん) に取り込まれ,新陳代謝(しんちんたいしゃ)や成長作用に関係するはたらきをします。日本人は,コンブやワカメをよく食べ,1日当たり1〜4mgのヨウ素を摂取しているので,不足することはまずありません。しかし,海から遠く離れている国では,ヨウ素不足が健康に深刻な影響を与えています。
千葉県では,モンゴル国のヨード欠乏症(けつぼうしょう)対策の支援として平成8年から5年間ヨードを提供しました。
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ヨード
(ヨウ素)
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ヨード(ヨウ素)の製造設備 |
九十九里地区のかん水には1kg中100〜150ミリグラムものヨードが含まれています。 |
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