T型フォード乗車会を実施しました

100年前の「T型フォード」乗車会

大型連休の最終日、さわやかに晴れ渡った五月晴れのこの日は、1919年に製造された「T型フォード」の乗車会を実施しました。

「T型フォード」は、1908年から1927年まで生産され世界各国に広まった大衆車で、1914年からは大量生産されたことでも有名です。生産が始まった初期のモデルは、ボンネットとボディの間の整形は行われてなく、角張ったボンネットがフラットなダッシュボードと直に接した全体に武骨な形態です。展示室2階の現代産業の歴史に展示されている1913年製の車はその特徴を示しています。

その後、1914年頃からはボンネットとダッシュボードの間は曲面のカウルで整形され、フェンダー前後端も若干伸び、より柔らかいカーブを持った形態となり、1917年以降ラジエーターに合わせたボンネット上部の曲面化とラジエーターの黒塗りで、外観はややモダンだが地味な装いとなったようです。今回乗車会で使用した1919年製の車がその例です。

また、以前はハンドルの位置が不定でしたが、アメリカ国内で販売する車のハンドルを左ハンドルに統一したのもT型フォードが最初のようですです。アメリカ車の左ハンドルの原点はT型フォードにあるようです。

そんな100年前に製造された「T型フォード」の乗車会を、サイエンス広場で行いました。

乗車会には、お子さんたちだけではなく、大人の方々もたくさん集まっていただきました。お子さんたちには、風を切って走る車を楽しんでいただけたようです。大人の皆さんは100年前の「フォード」の走りに感激しているようでした。

参加されたみなさん、ありがとうございました。