まぼろしの壁を作りました

あら不思議!スルリとぬける「まぼろしの壁」をつくりました

5月18日は、「国際博物館の日」でした。「国際博物館の日」は「博物館活動の創意工夫に富んだ努力の成果である博物館活動を、多くの方々に関心をもっていただく」ことを目的に1977年から始められてきました。当館でもいろいろな博物館活動を行っておりますが、18日は「国際博物館の日」の事業として、「スルリとぬけるまぼろしの壁をつくろう」を行いました。

使うのは偏光板です。二枚重ねた部分が黒くなっているのが分かると思います。この偏光板を窓を開けたボックスに貼り付けるます。

完成すると、あら?不思議?箱の中に壁があるのに、ストローが壁をすりぬけています。さぁ、工作の始まりですが、その前に・・・

偏光板について勉強です。偏光板は、サングラスや液晶テレビなどにもつかわれています。教室では、大型の液晶モニターに偏光板をかざして回転させたりして、偏光板の部分が真っ黒になって映像が見えなくなることを確認しました。急に真っ黒になり映像が見えなくなると、参加した親子さんから「へぇー、えっ!」という驚きの声が上がっていました。

また、工作に使う偏光板を2枚重ねることと、映像が見えなくなることも確認していただきました。

工作作業では、偏光板を貼るボックスの窓を開けます。カッターは普段はあまり使わないので十分に注意して使ってもらいました。この後で、両面テープを使って偏光板を貼り、ボックスを組み立てれば完成です。

完成したら、さっそく体験です。ボックスの中には確かに壁があるのですが、あれ?鉛筆がすりねけた!

あれ?鉛筆が?えッ?

「お母さん、マジックショーの始まりです。箱の中に壁が見えますか。ここに鉛筆を通してみましょう。どうですか。鉛筆がすりぬけました。タネも仕掛けもない まぼろしの壁です」

今回のイベントも多くの方々に楽しんでいただきました。次回の「科学館わくわく教室」は、6月2日(日)の「きらきらミラーキューブつくろう」です。次回も多くの方の参加をお待ちしております。