「T型フォード」乗車会を実施しました

「T型フォード」の乗車会を実施しました

今日は5月26日ですが、旧暦では4月22日でまだ卯の花の咲く卯月です。にもかかわらず、なんと気温は30度を超え真夏日です。暑い、いや熱~い(^_^;)。まだ体は夏の準備ができていないですから、熱中症対策に心がけましょう。

そんな、真夏日ですが、またまたちょうど100年前の1919年に製造された「T型フォード(Ford-type-T)」の乗車会を行いました。今回は、この「T型フォード」を運転するための装備についてご紹介します。

「T型フォード」は、主にハンドルとハンドルの下に付いた2本のレバー、そしてフロアの3つのペダルを操作して運転します。現代の車でもシフトレバーがハンドルの下に付いているものもあるので、似ている感じですね。しかし、形は似ていても機能は少し違います。

まず、フロアの3つのペダルですが、左からクラッチ、中央が前後(リバース)、右がブレーキの順番で並んでいます。さらに座席の左にフロアから突き出たハンドレバーがあります。発進する際には、右端のブレーキペダルを踏み込み、左手でハンドレバーを前方に倒してパーキングブレーキを解除しトランスミッションがギアに直結できるようにします。次に左端のクラッチペダルを中間のニュートラルまで踏み込み、ブレーキペダルを離しながらクラッチペダルを奥まで踏み込むとローギアに繋がり車が動き出します。

では、アクセルはというと、ハンドル下の右側のレバーがアクセルになっていて、下げるとスロットルを開け上げると閉じてエンジンの回転数を調整します。ちなみにハンドル下の左側のレバーは、スパークレバーでエンジン内のガスを爆発させる着火を調整するものです。

細かい操作方法まではご紹介できませんが、こんな感じでスタートです。100年前につくられた3000ccの大排気量で低回転のエンジンが、現在の車のディーゼルエンジンのような重々しい音を奏でながらサイエンス広場を走ります。

いかがだったですか。オープンカースタイルなので屋根がなく陽射しが強かったかもしれませんが、何とも言えない昔を感じさせる重厚なエンジン音を聞きながら、少し高い座席で風を受けて走る「T型フォード」は気持ちよかったでしょう。シートの座り心地もよかったでしょう。またの乗車をお待ちしております。

最後にもう一度、熱中症対策はこまめな水分補給が重要だそうですよ。忘れずに!