「土器ッと古代宅配便」(勾玉つくり)が届きました

科学館で歴史の体験です。古代のアクセサリー「勾玉」をつくりました。

県の教育委員会文化財課から宅配便が届きました。その名も「土器ッと古代“宅配便”」です。取り扱いの担当者も一緒に来てくれました。最先端の科学技術をテーマとする現代産業科学館で、なんとこの日は原始古代の勉強です。今回も「宅配便」のメニューの中から「勾玉つくり」の体験をおこないました。

「勾玉」は一般的には固い石を削って作りますが、体験時間が短いので加工しやすい印鑑を作る「青田石(せいでんせき)」を材料としています。そして、体験時間内にある程度加工できるように、中央部のえぐれの部分と紐をとおす穴は開けてあります。石材は色あいが違う3種類を準備してありますので、その中から好きな色の石を選んでいただきます。

石を削るのに使うのは、砥石と紙やすりだけです。金属製のやすりや電動工具を使えば、もっと早く作れるかもしれませんが、古代人になったつもりで手作業で削っていただきました。

はじめに、宅配便の方(県教委専門職員)が「勾玉」の歴史や作り方を説明してくれましたが、「説明はいいから、早くつくりたい」といったようすでした。

早速、体験です。自分で選んだ「石」を砥石で削って角を丸くしていきます。砥石の中央には溝状に窪みができていますので、その部分を利用して角を削っていきます。

そんなに固い石ではありませんので結構簡単に削れますが、その分「石の粉」もたくさん出ます。そのままでは「粉」が飛びますので、水をつけながら作業を進めます。中には、顔や鼻の頭に「白い粉」を付けたお子さんもいらっしゃいました。お父さんやお母さんも、手は真っ白です。

みんなとても真剣です。すごいです!

砥石で削って石の角が取れたら、次は紙やすりで磨いて仕上げます。体験時間が短いので、石全体に完全に丸みをつけるところまでは難しかったかな。

出来上がった「勾玉」に紐を通して、首から下げて満足のようです。1時間ほど、ひたすら石を削るのに疲れたと思います。ご苦労様でした。でも、”世界に一つだけ”の自分で作ったオリジナルの「勾玉」ですから大事にしてください。

 

「土器ッと古代“宅配便”」ですから、「土器」もあります。今回は「縄文式土器」が届けられました。発掘調査で発見された、縄文人が使っていた本物の土器です。小さなかけらになっていたものを接合して、復元したものです。この土器を実際に触てもらったり、持ち抱えてもらいました。外面の縄文の模様を見て、中を覗き込んで、そして実際に持ってもらうと「へー。すごい。以外重い、、、」などの感想がありました。

 

めざせ!ちびっこ博士

現代産業科学館の「ちびっこ博士」が、この日は午前の部で6人、午後の部でも1人誕生し、館長から「ちびっこ博士認定証」がわたされました。体験終了後には、「ちょっぴりプレゼント」も。また、新しい「工作教室わくわくカード」にポイントを貯めてください。

 

「勾玉つくり」は、定員があり先着順のため、今回体験できなかった皆さんには申し訳ありませんでしたが、「土器ッと古代“宅配便”」 「勾玉つくり」は来月(7月14日(日))にも届けられることになっていますので、その時に体験してみてください。