「打ち上げグライダー」を飛ばしました

「打ち上げグライダー」の工作に「チーバくん」も挑戦。完成した「グライダー」を大空に打ち上げました。

23日の「わくわく教室」では、「打ち上げグライダー」を作りました。

「グライダー」を作るのはそれほど難しくはありませんが、うまく飛ばすのが少し難しいかもしれませんが楽しい工作教室です。

現代産業科学館では、「飛ぶたね」を紙でつくる工作体験も行なっていますが、今回は、「グライダー」の発想のもととなったともいわれる「アルソミトラ」の「たね」を参考とした「グライダー」を作りました。

「アルソミトラ」は、東南アジア、オーストラリア、南アメリカに生息するつる植物で、特にインドネシアに生息する「アルソミトラ マクロカルパ」は、高い木にできた果実が熟すと割れ中から「グライダー」状の羽根を付けた種子が落下・飛散することで知られています。薄べったい種子の左右に薄~い羽根がついています。

工作では、薄くて軽い「スチレンペーパー」で羽根を作り、種子は発泡スチロールを使います。

作るのは「アルソミトラ」を参考としていますが「グライダー」ですので、安定して呼ぶように羽根の先端を少し折り曲げ、下面に小さな発泡スチロールを張り付けて重心を調整します。「アルソミトラ」のたねのように、上空から滑空させるのに輪ゴムを利用した「カタパルト(射出機=しゃしゅつき)」で打ち上げます。割りばしと輪ゴムで作った「カタパルト」は館で準備しました。

担当者の説明を聞きながら、早速工作です。長い板状にカットされているスチレンペーパーの隅を切って、2枚合わせると大きくひらいたV字型になるようにします。その2枚をテープで張り合わせ、重心をとるためと「カタパルト」のゴムをひっかけるための小さな発泡スチロールを付ければ完成です。

そんな作業中に、サプライズがおきました!何と「チーバくん」が登場し、一緒に工作を始めたのです。みんなびっくりです。「チーバくん」にはちっと大変だったかな。おねえさんに手伝ってもらって何とか完成です。

この日は、あいにく雨が降っていたので、部屋の中で発射実験です。「グライダー」を二つに折って、「カタパルト」のゴムを引っかけて打ち上げると、「グライダー」は上方で羽根を拡げゆっくりと飛行して降りてきます。

高い所から飛ばしたいので、お父さんに「高い、高い」してもらっているお子さんもいました。皆さんOKですね。もし、重心が悪いようでしたら発泡スチロールの位置を調整します。

「チーバくん」も一緒に発射です。でも、やっぱり最後は撮影会になりました。

この後、雨が上がったので何組かのご家族は広場で「グライダー」の打ち上げと飛行を楽しんでいました。

やはり、天井のない大空に向かって思いっきり打ち上げ、「グライダー」が上空から滑空するのは気持ちがいいものです。子どもたちは、どこに向かうかわからない「グライダー」を追っかけまわして楽しんでいました。

なお、この日も「ちびっこ博士」が誕生し、館長から認定証がわたされました。