風で飛ぶ樹木の「たね」を折り紙で作りました
植物は、いろいろな方法で「たね」を移動させます。動物にくっついたり、風に乗ったり、中には植物自身が「たね」を飛ばす植物もあります。
4月から5月に花を咲かせたカエデは、その後翼をもった果実(たね)=翼果をつけます。
この翼果は、夏の終わり頃になると熟し緑色だった翼も乾燥してまさに翼ができます。写真は、現代産業科学館の「カエデの木」から先日の台風で落下した翼果です。
カエデの「たね」は、落下するときに空気の抵抗を受けて回転し、滞空時間を長くして風に運ばれやすくなっているのです。
そのほかに、「アルソミトラ」(写真:左下)や「ラワン」(写真:右)などをモデルとした「飛ぶたね」をつくりました。
作ったのは、「ニワウルシ(写真上:左上)」、「ラワン(下左)」、「カエデ(下中)」、それに「アルソミトラ(右)」の4種類です。
紙を折って、クリップやホッチキスでとめて「飛ぶたね」を作ります。
出来上がったら、さっそく飛ばして、本物の「たね」の飛び方と比べていました。グライダーのように飛んだり、クルクル回りながら落下したり、「飛ぶたね」が遠くまで運ばれる秘密を体験していただきました。
現代産業科学館では、簡単な実験や体験をしながら科学の勉強ができるいろいろなイベントなども準備していますので、是非おいでください。