カラーマジックケーキを作りました

キッチンサイエンス「カラーマジックケーキを親子でつくろう」を行いました。

食品に含まれるアントシアニンという紫色の色素が、酸性・アルカリ性などの環境によって色が変わる性質を利用し、「カラーマジックケーキ」を作りました。家庭にもある身近な溶液の性質を調べる実験も行いました。

指導は「NPO法人バイオプラザ21」の佐々先生です。

今回も定員を超える方々から申し込みがあり、たくさんの皆さんに参加していただきました。

まずはケーキの生地づくりから始まります。

ボールに黄色いマーガリンと砂糖を入れて混ぜます。その後に卵や小麦粉などを入れて混ぜていきますが、砂糖を入れた時にははじめはジャリジャリという音が聞こえましたが、砂糖が溶けてくると少しづつ音が聞こえなくなることや黄色だったマーガリンが白色に変わることなども確認しながらの生地作りです。

生地ができたら3分の1ほど別のボールに分けて、残った生地でカラーマジックを体感します。まずは、生地に濃い紫色のブルーベリージャムを入れて混ぜてみると、、、薄い緑色に変化しました。その生地をさらに半分を別のボールに分けて、次にレモンの搾り汁を入れてみると、、、あれ?ピンク色になってきました!

不思議ですね???マジックです。

これで、3種類の生地が出来上がりました。出来上がった生地をケーキカップに入れていきますが、できるだけ3色がきれいに分かれるようにするためには、カップに入れる順番がポイントとのことです。まず水分が少ない黄色の生地を最初に、次に緑色、最後にピンク色の生地の順番で入れていきます。上手に入れられましたか?仕上げは、オーブンで15分から20分ほど焼きます。

焼けるのを待つ間、「なぜ色が変わるのか」ということについて紫芋液を使った実験を行いました。紫芋の液に重曹、レモン汁、化粧水、粉石けんを加え色の変化を確認します。スポイトで、紫芋の液体に別の液体を数滴加えるので、まずはスポイトの使い方を練習しました。スポイトの膨らんだ部分を指でつまんだまま先端を液体に入れて指を緩めると、液体がスポイトに入ります。練習の後は本番です。ビーカーに入った重曹など4つの液体をそれぞれ5滴ほど紫芋の液に入れ、色の変化を確認しました。ピンク、青・そして変化しないものがありました。

溶液の性質を調べるためにリトマス試験紙とユニバーサル試験紙を使いました。どうやら酸性、アルカリ性という性質が色の変化を左右するようです。なるほど。最後に、確認した色の変化と液体の性質をテキストに書き込んで実験の終了です。ケーキが焼けるのに少し時間がかかっているようなので、紫芋液の性質もリトマス試験紙で確認してみると中性でした。

実験も終わる頃にケーキも焼け上りました。さぁー、お待ちかねの試食タイムです。断面を観察したり、色の違いと味の違いを確認しながらの試食です。みんなで作った「カラーマジックケーキ」の味はどうでしたか?色が違うと味も違っていましたか?今度は、ご自宅で作ってみてはいかがですか。