大正末から昭和初期に造られた蛇腹式のカメラ
蛇腹で伸ばして使用するレンズをカメラボディに収納することにより、携帯しやすくなるホールディングカメラです。
□資料名:ゾンネット・トロピカル
□メーカー:ツァイス・イコン(ドイツ)
□製造年:大正15(1926)年
□種別:乾板フォールディングカメラ
□資料情報:本機は、ツァイス・イコンに合併する前のコンテッサ・ネッテル社製品の後継製造品で、チーク材ボディに茶系蛇腹というトロピカル・タイプの一機です。ツァイス・イコン社は4社合併による当時の巨大なカメラメーカー。レンズは「テッサ―120mm F4.5」、シャッターは「コンパー」です。
□資料名:ファーストカメラ
□メーカー:栗林写真機製作所
□製造年:昭和6(1931)年
□種別:乾板フォールディングカメラ
□資料情報:昭和初期は、大名刺版のガラス乾板を使うハンドカメラ全盛期でした。当時はレンズとシャッターはドイツから輸入し、ボディは国内生産ということが多かったようです。レンズは、「トリナーアナスグマット150mm F4.5」です。
【展示・体験することができるカメラ関連資料】
□資料名:ピンホールカメラ
□資料形態:装置
□資料情報:「ピンホールカメラ」には、光の入る小さな穴(ピンホール)が開いているだけのしくみで、レンズはついていません。被写体から入ってくる光は、この穴を中心として点対称になる位置に像を結びます。つまり、この小さな穴(ピンホール)がレンズの代わりをして外の景色をスクリーン上に映し出します。これが「ピンホールカメラ」の原理です。このカメラは、構造上の特徴として、光が少ししか入らず、映る像も暗いものになります。より明るい像を作り出すためには、光を十分入れるための時間が必要です。穴を大きくすると光はたくさん入りますが、映る像はピントがぼけてはっきりしなくなります。右下が映像がよく見える状態にした写真です。
□展示場所:創造の広場
□資料名:アンソニー・カメラ
□資料形態:装置
□製作年:平成6(1994)年
□資料情報:「アンソニ・ーカメラ」は光の入る穴にレンズがついているので、外の光を集めてスクリーンの上に明るくはっきりとした像を映し出すことができます。像は、ピンホールカメラと同じで点対称、上下左右が反対になります。このカメラは、アンソニー社が作製した箱形カメラで昭和初期には「ダルマ」の愛称で親しまれました。右下は、現在のカメラで撮影した写真です。
□展示場所:創造の広場
□資料名:オートフォーカスカメラ
□資料形態:実物
□製作年:平成6(1994)年
□資料情報:「オートフォーカスカメラ」は、マイクロコンピュータと各種センサ(光センサなど)によって、ピント合わせやシャッタースピード、絞りなどの調節を自動化したカメラです。この展示装置では、実際の「オートフォーカスカメラ」を使用し、特にピント合わせをする時の”しくみ”がよくわかるようにつくられています。スイッチボタンを押すと、被写体がカメラに対して前後に移動します。ピント合わせボタンを押すと、カメラの焦点が自動的に合う様子を見ることができます。
□展示場所:創造の広場