1タイトル明治の記念碑

 2018年は、明治になって150年にあたります。江戸時代末期のペリー来航を転機として西欧諸国との貿易や交流が始まり、幕府が倒れ、明治新政府によって中央集権国家が樹立されるとともに、欧米の文化が取り入れられ、都市部からそれまでの伝統的な生活が変化するいわゆる文明開化が起こります。
 明治政府による近代国家づくりは、欧米諸国の社会システムの導入による各種制度の充実と、新しい技術を導入した土木・鉄道・通信といった基盤(きばん)の整備(インフラ整備)に始まります。また、殖産興業(しょくさんこうぎょう)に向けて機械工業化を行い、生産物を増やし、輸出入を増大させていきます。そしてそれらの経済活動によって得られた経済力を元として、富国強兵を行いました。
 これらの明治の大きな変化は、さまざまな記念碑からも見ることができます。ここでは、関東にある明治期に発祥・創業した記念碑を「システム・制度に関する記念碑」「明治を象徴とする記念碑」「民間企業創業に関する記念碑」に分けて紹介します。

1-1システム 1-2象徴 1-3民間企業