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浜口陽三(はまぐち ようぞう【明治42年(1909)〜平成12年(2000)】

和歌山県に生まれる。生家は千葉県銚子で代々醤油醸造を営む。東京美術学校塑造科に入学。同校を中退し、パリに留学。以後、独学。第二次大戦のため帰国し、本格的に銅版画を始める。再渡仏し、パリに住む。昭和30年(1955)頃からカラ−・メゾチントによる作品を制作。サンパウロ国際ビエンナ−レ展で日本人として初めて版画大賞を受賞。リュブリアナ国際版画展(ユ−ゴスラヴィア)でグランプリを受賞。その後アメリカのサンフランシスコに移住。

  • 『パリの屋根』
  • 『パリの屋根』
    【昭和31年(1956) 紙・銅版 18.0×18.0cm】

    この作品は、浜口の数少ない風景画の中の一点と言えます。浜口は、カラー・メゾチントという銅版画の技法を用いて繊細な画面を構築しました。ここでは、当時住んでいたアトリエの窓から見渡すパリの街を、幾何学的に表現しています。カラー・メゾチントを始めてまもない頃のこの作品は、初期の代表的な作品となっています。

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