水郷の原風景

稲とともに

写真67 稲刈り (1)

昭和33年(1958) 撮影場所:千葉県香取市佐原地区

[写真] 稲刈り

稲は9月1日頃にあたる二百十日を目安に刈りはじめた。雨あがりのようで、田は水に浸っている。この水を秋水が出るなどといった。腰には稲を束ねるのに使ったユッツォー(結緒)が見える。ちなみに、結緒は1反歩につき1200〜1300本は必要だったという。この程度の冠水は例年並みのこと。シマならではの光景である。