ぐるぐる?アート夏やすみ

活動レポートを掲載しました!

活動レポート

【アーティストワークショップ・TOMOMI「からだとドローイング」】

7月19日(土)の「ぐるぐる?コドモアートフェス」では、市川市出身の若手アーティスト・TOMOMIさんを講師にお招きし、小学生とその保護者を対象にしたワークショップ「からだとドローイング」を開催しました。

第7展示室いっぱいに広げられた紙の上で最初に準備体操をした後、TOMOMIさんと一緒に様々な画材を使って線を描いていきました。大きく息を吸って、吐きながら描く線、利き手ではない手で描く線など、子どもも大人も夢中になって体を動かしながら線を描きます。

TOMOMIさんはたびたび、「上手に描くだけが美術ではない。今日描いた線は私には描けない、君たちしか描けない線。」と伝えており、子どもたちも、固定概念から解放されて伸び伸びと全身を使って線を描いていました。

 

【アーティストワークショップ・仲村浩一「千葉ポートパークの砂で、砂絵を描こう!」】

8月16日(土)は、船橋市出身の若手アーティスト・仲村浩一さんを講師にお招きし、小学生を対象にしたワークショップ「千葉ポートパークの砂で、砂絵を描こう!」を開催しました。

仲村さんは千葉県や旅先の土地の文化をテーマに、砂を使って絵を描くアーティストです。最初に仲村さんから砂絵の説明をしてもらったり、実際に描いている様子を見たりした後、子どもたちは早速砂絵を体験します。サラサラした砂の感触を楽しむ子どもたちと、仲村さんも笑顔で交流します。そんな仲村さんが子どもたちに出したテーマは「思い出の風景と私」。6色の色砂と、千葉ポートパークの砂を子どもたちは思い思いに混ぜて、自分だけの色を作って楽しんでいました。

 

【アーティストワークショップ・花澤武夫「千葉みなとに月が出た」】

8月23日(土)は、千葉市出身のアーティスト・花澤武夫さんを講師にお招きし、小学生を対象としたワークショップ「千葉みなとに月が出た」を開催しました。

当日開催中の「没後50年 髙島野十郎展」に展示されてた《満月》にちなんで、金箔を使った月を作るとともに、千葉ポートパークの砂浜に落ちている流木や漂流物を組み合わせたオブジェを作り、それらを組み合わせたインスタレーションを制作しました。

空間を使って作品を制作する“インスタレーション”に子どもたちは戸惑うかと思いきや…流木や貝殻、空き瓶、プラスチックのかけらなど様々な材料を使って、それぞれが独創的な作品を生み出していました。そんな子どもたちに花澤さんも刺激を受け、タイトルや作品にまつわる物語を熱心に聞いており、子どもとアーティストが交流する場面も見られました。

 

【ファミリーツアー with 館長さん「わたしのロウソク、ぼくのロウソク」】

8月2日(土)・9日(土)に開催した、館長によるファミリープログラム「わたしのロウソク、ぼくのロウソク」の様子を紹介します。

プログラムは申込時から始まります。「誰かにもらった大切なものを持ってきてください」という館長のクエストを元に、まずは参加者それぞれが持ってきたものを紹介します。友達からもらったキーホルダーや、家族からもらったぬいぐるみ、ネックレスや結婚指輪など、様々な物が紹介されました。その後は家族ごとにワークシートに取り組みます。「いちばんおいしそうな果物はどれ?」などの質問に、家族でそれぞれ1点の作品を探します。投票制にしたり、譲り合ったりして選ばれた各家族の作品を紹介しました。もう1枚のワークシートに取り組んだ後は、大人たちが担当学芸員によるギャラリートークを聞き、子どもたちは保護者にプレゼントするために絵をスケッチしました。《蝋燭》はお世話になった人に贈っていたという野十郎のエピソードから、蝋燭を描く子どもや、鮮やかな花の絵を熱心に観察して描く子どもなど、それぞれが集中して描いていました。最後は子どもから大人へ、出来上がったスケッチの贈呈式が行われました。

 

【建築探検ツアー】

7月19日、7月26日、8月16日、8月23日の計4回にわたって開催した「建築探検ツアー」の様子を少しだけ紹介します。

今年8月に国の登録有形文化財に登録された当館は、メタボリズム建築で有名な大髙正人による建築。当館ミュージアム・サポーターがガイド役をつとめ、第7展示室、第8展示室、講堂、エントランスの4か所を巡りました。伝統的な日本建築を参考とした三角屋根や、面取り(角が取れた状態)された柱など、様々な形を探したりしながら、当館の増築の歴史も紹介。子どもも大人も興味深そうに参加していました。

 

【ぐるぐる?なぞときナイトツアー】

7月19日(土)の「ぐるぐる?コドモアートフェス」では、当日の最後のプログラムとして「ぐるぐる?なぞときナイトツアー」を開催しました。館内の5か所のポイントを回ってクイズを解き、キーワードを探すこのプログラムは、夕方にも関わらず多くの家族連れでにぎわいました。

当館のアイドル★香取秀真の《鳩香炉》を探す子どもたちは、鳩の鳴き声を当てたり、《鳩香炉》の素材と同じものを触って探したり、香炉にちなんでビャクダンの香りを当てるなど、五感を使ってクイズを解きます。キーワードを集めた子どもたちは、《鳩香炉》が大事に保管されている「収蔵庫」について学び、様々な角度の《鳩香炉》シールをゲットしていました。

《鳩香炉》が展示されたら、ぜひ見に来てくださいね!

 

【チーバくん ぐるっと360度スケッチ】

7月19日(土)、8月3日(日)に、千葉県マスコットキャラクター・チーバくんが遊びに来てくれました!そこで、チーバくんをスケッチするワークショップを開催。その様子を紹介します。

まずは、輪になって子どもたちが椅子に座って並び、みんなでチーバくんを呼びます。登場したチーバくんを囲んで、子どもたちはそれぞれが見えた角度からチーバくんをスケッチ。後ろ姿は落花生の形をしていたり、丸みを帯びた形をしていたりするなど、チーバくんは横だけではなく様々な角度にデザインの工夫があることを発見していました。

集合写真を撮ってチーバくんとお別れしたら、みんなの作品を集めてスライドショーで鑑賞します。まるで立体的なチーバくんが360度ぐるっと回っているように見えて、子どもたちも満足そうでした。

 

企画内容

 【終了しました】子どもたちがアートで夏を思いっきり楽しむ特別企画「ぐるぐる?アート夏やすみ」を約40日にわたり開催します。千葉ゆかりのアーティストによるワークショップや国の有形文化財に登録される大髙正人による建築を100倍楽しむ「建築探検ツアー」、図工・美術の夏休みの宿題ができるアトリエ開放などたくさんのプログラムをご用意しました。

 さらに、開催初日の7月19日(土)には、朝から夜まで子どもが主役の一日、「ぐるぐる?コドモアートフェス」を初開催!チーバくん360度スケッチや、夜の美術館を探検するなぞときナイトツアーなど、アートな一日を満喫できます。

 美術館全体を巡りながら思考を巡らせる、県立美術館でしか体験できない「ぐるぐる?」アート企画が満載。みなさまのご来館をお待ちしています。

会  期 令和7年7月19日(土)~8月31日(日)
体験時間 午前10時~午後4時
※7月19日(土)、8月2日(土)、8月9日(土)は、午後6時まで
会  場 県立美術館(千葉市中央区中央港1-10-1)
アトリエ棟など
参 加 料 プログラムにより異なります

 

県美でアートな宿題しない?アトリエ

美術館のアトリエを活用して、夏休みの宿題や、夏休みをきっかけとし制作したい作品づくりなどに取り組めます。担当のミュージアム・サポーターに、作品づくりの相談することも可能です。
日時:7月19日~8月31日の開館日
   午前10時~午後4時(7月19日、8月2日、8月9日は午後6時まで)
※場合により開催しないこともある。詳細は当館HPまたはSNSにて。
参加方法:材料などは要持参。事前予約不要、参加費無料

 

ぐるぐる?コドモアートフェス 7月19日(土)

【終了しました!たくさんのご来場ありがとうございました!】「ぐるぐる?アート夏やすみ」の初日を盛り上げ、夏休みの間にくり返し何度も来館し体験したくなるような様々な内容を展開します。美術館へのハードルを下げ、楽しさを前面に出し、朝から夜まで子どもが主役の一日にします。

7月19日(土)
10:00〜11:00 チーバくんぐるっと360度スケッチ
11:00~13:30 トーク&ガイド〜見て、感じて、ぐるぐる?(随時受付)
14:00~16:00 アーティスト・ワークショップ「からだとドローイング」
17:00~17:30 建築探検ツアー
18:00~19:30 ぐるぐる?なぞときナイトツアー
そのほか、「県美でアートな宿題しない?アトリエ」や、ZOZOのワークショップ「Tシャツからエコバックを作ろう」なども開催予定。

 

「ぐるぐる?アート夏やすみ」各プログラムの詳細はこちら