開催予定
展覧会
鉄絵銅彩 神谷紀雄陶展 春風陶花

千葉市を拠点に活動をする神谷紀雄は、酸化鉄の文様と銅彩の焼成による彩色表現を行う「鉄絵銅彩」の技法で、身近にある植物を題材にした、彩り豊かな陶芸作品を創 出します。神谷は益子焼窯元の家に生まれ、多摩美術大学で彫刻を学んだ後、人間国宝・田村耕一氏に師事し、日本伝統工芸展を中心に出品を重ねて、陶芸の道を進みま す。千葉市に窯を築き、益子の土も使いながら、素材や技法にこだわった作陶を続けて、県内最大の公募展・千葉県美術展覧会(県展)にも毎年作品を発表し、現在では展 覧会を運営する千葉県美術会の会長を務めるほか、県内の工芸作家を集めた伝統工芸陶葉会を主宰するなど、県内の美術活動の振興にも精力的に携わっています。
本展覧会では、鉄絵銅彩を手掛ける以前の初期作品から、これまでの作陶歴を代表する作品に加え、未発表の新作を展示し、約80点の作品で、その展開を多角的にたどり ます。 また、同時開催のコレクション展では、新収蔵の千葉県ゆかりの洋画家・中山忠彦の作品を初お披露目いたします。
| 会 期 | 令和8年1月27日(火)〜4月5日(日) |
| 開館時間 | 午前9時〜午後4時30分(入場は午後4時まで) |
| 会 場 | 千葉県立美術館(千葉市中央区1-10-1) 第1・2・3・8展示室 |
| 休 館 日 |
毎週月曜日(ただし、2 月23日は開館し、翌日休館) |
| 入 場 料 |
一般500(400)円 高大生250(200)円 |
| 主 催 |
千葉県立美術館 |
| 協 力 |
緑ヶ丘美術館 |
| 後 援 |
朝日新聞千葉総局、産経新聞社千葉総局、株式会社ジェイコム葉、千葉テレビ放送株式会社、株式会社千葉日報社、東京新聞千葉支局、日本経済新聞社千葉支局、株式会社ベイエフエム、毎日新聞社千葉支局、読売新聞千葉支局 |
見どころ①
千葉県ゆかりの陶芸家・神谷紀雄の公立美術館初個展です。
初期から現在までの作品を網羅し、未発表の最新作も約20点展示します。
見どころ②
陶芸家・神谷の魅力に多角的に迫ります。 「鉄絵銅彩」の技法を追求する神谷の、その技法の紹介、モチーフとする植物の秘 密、公共空間の作品など、神谷の魅力に多角的に迫ります。制作風景も撮り下ろし、 制作する姿、場の魅力も紹介します。
見どころ③
「字を書くように 絵を描く」 本展のタイトル「春風陶花」も本展のための書き下ろし。
ほのぼのとした温かみのあ る作品と共に、 絵付けの巧みな筆の運びを存分に堪能いただきます。
見どころ④
県展の歴史に注目。コレクション関連展示 神谷紀雄は県内最大の公募展・千葉県美術展覧会(県展)を主催する千葉県美術会の 会長を務め、県内の芸術文化の振興に尽力しています。千葉県美術会の歩みは、千葉 県立美術館の歴史とも重なります。 収蔵作品とともに、県展の歩みをひもとき、千葉県立美術館の収蔵作品に新たな光を 当てます。
作家プロフィール

1940年栃木県益子町窯元四代目として生まれる。
1963年に多摩美術大学彫刻科を卒業。
翌年、千葉市東寺山に窯を築く。 同年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の田村耕一氏に師事。
1968年から日本伝統工芸展に入選を続け、千葉県美術展覧会(県展)にも毎年出品。「鉄絵銅彩」の技法を追求し、2008年には千葉県指定無形文化財保持者。
日本工芸会正会員、千葉県美術会会長、陶葉会代表
撮影:高橋マナミ
展示構成
1章 「鉄絵銅彩」前夜 ―益子に生まれて
神谷紀雄が「鉄絵銅彩」を手掛ける以前の、初期作品を展示します。
初期は、登窯に よる糠白釉や黒釉など、益子焼風の作品を手掛けました。試行錯誤の中に、その後の 神谷を特徴づける温かみの追求が始まっていることが見出せます。
《糠白釉壺》 1970年代 32×32×31㎝、作家蔵
《線文壺》 1970年代 35.5×35.5×39㎝、作家蔵
2章 唯一無二の技法へ「鉄絵銅彩」
「鉄絵銅彩」の、鉄絵とは、酸化鉄によって文様を表現する技法、銅彩は還元炎焼成 で発色する銅の性質を利用して彩色する技法です。「字を書くように絵を描く」を モットーに、ほのぼのとした温かみのある作風を確立していきます。
《鉄絵銅彩椿文大鉢》1985頃 51×51×10.5cm、千葉市美術館蔵
鉄絵銅彩葡萄文鉢 2013年 45.1×45.7×13.5㎝、国立工芸館蔵
鉄絵秋海棠文長皿 2003年 33×66×6㎝、兵庫陶芸美術館蔵
鉄絵銅彩秋海棠文大鉢 2022年 51.5×51.5×12.55㎝、緑ヶ丘美術館蔵
3章 生活の中で
神谷紀雄は、1980-1990年代、公共空間に展示する陶壁を手掛けています。「人をもてなす陶芸」という視点は、初期から一貫しています。若葉区役所、千葉県庁中庁舎 ロビーの作品をはじめとする作品を紹介し、神谷の作品と環境について考えます。
若葉区役所陶壁 1980年代 撮影:高橋マナミ
千葉県庁中庁舎ロビー 1990年代 撮影:高橋マナミ
千葉県庁中庁舎ロビー 1990年代 撮影:高橋マナミ
4章 この道60年
「千葉市の郊外に居を構えて 登窯を築いて60年 ほのぼのとあったかい焼物を創りたいと
これからも 力まず、焦らず、留まらずで 作陶に励みたい」
本展に寄せられた言葉とともに、未発表の最新作約20点を展示します。
《鉄絵銅彩秋海棠文壺》2025年 34×34×41㎝、作家蔵 撮影:中野建太
《鉄絵銅彩梅文壺》2025年 31×31×37㎝、作家蔵 撮影:中野建太
《鉄絵銅彩葡萄文鉢》2025年 49×49×17㎝、作家蔵 撮影:中野建太
《鉄絵銅彩椿文鉢》2025年 38.3×51.2×11㎝、作家蔵 撮影:中野建太
5章 千葉 東寺山寺
神谷が千葉市の東寺山に工房を構えたのは1964年。以来60余年。時が流れても、神谷 の工房は変わらず豊かな自然に囲まれ、作品が生み出される原動力となっています。 自然を感じ、場や環境をつくり、日々の暮らしを豊かにしていく神谷の作品を、関連 資料と共に紹介します。
神谷自邸 撮影:高橋マナミ
神谷自邸 撮影:高橋マナミ
コレクション関連展示
県展史の人々 千葉県立美術館のはじまり物語
展示趣旨
神谷紀雄が現在会長を務める千葉県美術会は、昭和24(1949)年の発足以来、 県内最大の公募展である千葉県美術展覧会(県展)を毎年開催し、70年以上の長きに わたり、千葉県の文化振興に寄与してきました。 本展示では、県展の歴史に着目し、当館のコレクションから県展史を彩る作家による 珠玉の作品を、日本画、洋画、彫刻、工芸、書道の各ジャンルごとに展示するととも に、千葉県美術会の思いを受けて開館した千葉県立美術館の「はじまり」の物語もご 紹介します。
東山魁夷 《春雪》 1973年 千葉県立美術館蔵
椿貞雄 《黒壺に椿一輪》 1948年 千葉県立美術館蔵
新収蔵 中山忠彦の洋画2点を初公開
中山忠彦氏(1935-2024年)は、現代洋画壇を代表する画家です。千葉県美術会顧問 のほか、日本芸術院会員、日展理事長、白日会会長も務め、平成29年度には千葉県立 美術館で「中山忠彦-永遠の美を求めて-」を開催しました。この度、ご遺族より当館に寄贈いただいた中山氏の洋画2点を、受贈後初公開します。
中山忠彦《花装》1986年 千葉県立美術館蔵
中山忠彦《繍衣立像》2011年 千葉県立美術館蔵
展覧会関連イベント
◾️講演会「伝統工芸と千葉の工芸」
◎講師:神谷紀雄(陶芸家)
◎日時:1月31日(土)午後2時~午後3時
◎場所:千葉県立美術館講堂
◎定員:180名
◎申込方法:参加費無料(展覧会入場料は別途)。
申込専用フォームで受付中。
定員に達し次第、受付を終了いたします。
※詳細はこちら
◾️講演会「陶芸界の現在地-伝統と創造-」
◎講師:十四代今泉今右衛門(陶芸家)
◎日時:2月7日(土)午後2時~午後3時
◎場所:千葉県立美術館講堂
◎定員:180名
◎申込方法:参加費無料(展覧会入場料は別途)。
申込専用フォームで受付中。
定員に達し次第、受付を終了いたします。
※詳細はこちら
◾️担当学芸員によるギャラリートーク
◎2月14日(土)、3月14日(土)、3月28日(土) 各回午後2時~
◎事前申込不要、要入場券
ご参加の方は、開始時間に第1展示室入口にお集りください。
※詳細はこちら
◾️千葉交響楽団ウインターコンサート
◎日時:2月11日(水・祝) 午後1時30分~
◎会場:千葉県立美術館 講堂
◎定員:180人
◎申込方法:当日受付、先着順(午前9時から、総合受付前で整理券をお配りしま す。)
◎参加費:無料
※詳細はこちら
◾️ワークショップ−鉄絵銅彩の技法で小皿に絵付けをしよう
鉄と銅をうまく組み合わせて小皿に絵付けをし、鉄絵銅彩の技法を体験しながら自分 だけのオリジ ナルの小皿の作品を制作するワークショップです。
◎講師:神谷祥子(陶芸家)
◎日時:2月28日(土)
① 午前10時~正午 ②午後2時~午後4時
◎会場:千葉県立美術館第2アトリエ
◎定員:各回14名
◎対象:一般
◎参加費:1,000円(保険代を含む)
◎申込方法:事前申込、先着順。本文に必要事項をご入力の上、メールにてお申し込みください。
(1月27日から受付開始。)
◎申込先:event-art@mz.pref.chiba.lg.jp
件名:神谷紀雄陶展ワークショップ
本文:1、お名前 2、ご年代(例:10代1名、30代2名)
3、連絡先電話番号 4、希望時間(①か②) 5、その他(連絡事項など)
◎その他:焼成後、完成した作品の受け取り不可の方は、別途郵送料がかかります。
※ワークショップの詳細情報はこちら
◾️常設ワークショップー鉄絵銅彩ってなあに?
2つの色でコースターをデザインしよ う
◎開館日は毎日開催。
◎参加費:無料
図録の販売

本展覧会の図録はミュージアムショップにてお買い求めいただけます。
ぜひ皆さまお手に取ってご覧ください。
定価:2,000円