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展覧会
企画展
民藝 MINGEI–美は暮らしのなかにある
約100年前に思想家・柳宗悦は日常生活のなかで用いられてきた手仕事の品々に美を見出し、「民衆的工藝-民藝」の考えを唱えました。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつあります。本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示します。
また、いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介します。さらに、2022年夏までセレクトショップBEAMSのディレクターを務め、現在の民藝ブームに大きな影響を与えてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつです。
柳が説いた生活のなかの美、民藝とは何か、そのひろがりと今、そしてこれからを展望する展覧会です。
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スリップウェア鶏文鉢 イギリス 18世紀後半 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa
(左から)角酒瓶 小谷眞三 倉敷(岡山) 1979年/酒瓶 小谷眞三 倉敷(岡山) 1985年頃/栓付瓶 メキシコ 20世紀中頃
いずれも日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa
会期 | 令和7年4月22日(火)〜6月29日(日) |
開館時間 | 午前9時〜午後4時30分(入場は午後4時まで) |
会場 | 千葉県立美術館 第1・2・3・8展示室 |
休館日 |
毎週月曜日(ただし、5月5日は開館)、5月7日(水) |
入場料 |
一般500(400)円 高大生250(200)円 |
主催 |
千葉県立美術館 |
特別協力 |
日本民藝館 |
協力 |
静岡市立芹沢銈介美術館 カトーレック |
企画協力 |
朝日新聞社 東映 |
後援 |
朝日新聞千葉総局、NHK千葉放送局、産経新聞社千葉総局、株式会社ジェイコム千葉、千葉テレビ放送株式会社、株式会社千葉日報社、東京新聞千葉支局、日本経済新聞社千葉支局、株式会社ベイエフエム、毎日新聞社千葉支局、読売新聞千葉支局 |
展示概要
第Ⅰ章 1941生活展―柳宗悦によるライフスタイル提案
1941年、柳宗悦は自身が設立した日本民藝館(東京・駒場)で「生活展」を展開。民藝の品々で室内を装飾し、今でいうテーブルコーディネートを展示しました。本章では「生活展」の再現を試み、実際に出品された作品を中心に、柳が説いた暮らしの美を紹介します。
日本民藝館「生活展」会場写真 1941年
第Ⅱ章 暮らしのなかの民藝―美しいデザイン
柳宗悦は、日本のみならず朝鮮半島、中国、欧米などの各国を訪ね、陶磁、染織、木工などあらゆる工芸品のほか、絵画や家具調度など多岐にわたる手仕事の美を集めました。本章では民藝の品々を「衣・食・住」に分類し、それぞれに民藝美を見出した柳の視点をひもときます。
刺子稽古着 江戸時代 18-19世紀 日本民藝館蔵
第Ⅲ章 ひろがる民藝―これまでとこれから
柳宗悦の没後も民藝運動は広がりを見せました。本章では、濱田庄司らによる書籍『世界の民芸』で紹介された世界各国の品々や、日本各地の工芸の産地で働く人々の「いま」を紹介します。また、現在の民藝ブームの先駆者ともいえるテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、民藝と現代の暮らしを融合した「これからの民藝スタイル」をインスタレーション(空間展示)で提案します。
八尾和紙(富山、製作風景:桂樹舎) Photo: Yuki Ogawa
千葉会場限定企画 民藝運動前夜―我孫子時代の柳宗悦 朝鮮美術と白樺派
柳宗悦は1914~21年まで、千葉県我孫子市で過ごしました。民芸運動が本格化する直前にあたるこの時期に、柳は朝鮮の民藝品の収集と、雑誌『白樺』に注力していました。日本民藝館から特別にお借りした作品や、千葉県立美術館のコレクションを通して、千葉と民藝の関わりをご紹介します。
岸田劉生《霽れたる冬之日》1917年
関連事業
(1)講演会 暮らしのなかの民藝
日時:5月11日(日)14:00~15:30
講師:森谷美保(本展監修/美術史家)
会場:千葉県立美術館 講堂
定員:180人(事前申込制)
受講料:無料
★お申し込みはこちらから(4月11日(金)から申込開始予定/定員に達し次第受付終了)
(2)トークイベント MOGI Folk Artディレクターに聞く、豊かな暮らしのつくり方
日時:5月24日(土)14:00~15:30
講師:テリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)
会場:千葉県立美術館 講堂
定員:180人
受講料:無料
★お申し込みはこちらから(4月24日(木)から申込開始予定/定員に達し次第受付終了)
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