開催中
展覧会
コレクション展
コレクション・ハイライト
板倉鼎《裸婦》1929(昭和4)年
香取秀真《鳩香炉》1949(昭和24)年
当館には、約2,900点の収蔵作品の中から名品を紹介する「コレクション・ハイライト」を開催します。
今回の展示では、作品の創造と鑑賞の魅力を伝えるため「わたしの楽しみ、あなたの悦び」というテーマで、本県ゆかりの板倉鼎(いたくらかなえ)や香取秀真(かとりほつま)の作品など、41点の作品を紹介します。
会 期 令和7年6月11日(水)~7月13日(日)
開館時間 午前9時~午後4時30分(入場は午後4時まで)
会 場 千葉県立美術館 第4展示室
休 館 日 月曜日
入 場 料
期間 | 一般 | 高校・大学生 | 備考 |
6月11日~29日 | 500円 | 250円 | ・企画展「民藝」の入場券を兼ねます。 ・高校・大学生はアンケート回答で無料。 |
7月1日~13日 | 300円 | 150円 | アンケート回答でどなたでも無料。 |
※中学生以下・65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方とその介助者1人無料。 ※6月15日(日)県民の日はどなたでも無料。 ※アンケートには、氏名と住所の記入が必要です。 |
見どころ
当館のコレクションを代表するよく知られた名品から、めったに展示機会のない隠れた名品まで、41点の作品を7つのセクションに分けて特集します。本展のテーマは「わたしの楽しみ、あなたの悦び」です。「わたし」と「あなた」は、作品を生み出した作家と、それを鑑賞するすべての方々を指します。創作と鑑賞のどちらもが創造的な営みであり、展示は作品同士の関係や配置によって新たな意味を帯び、時に作者の想像を超えた価値を生み出します。そうした発見は、鑑賞者の経験や感性によって導かれるものです。皆さまの思索が重なり合い、作品世界がより豊かに広がることを期待しています。
(1)《鳩香炉》と美術館
県立美術館のアイドル的存在であり昨年度開催した「千葉県立美術館 100選」での人気投票でも大人気だった香取秀真《鳩香炉》を中心に、鳥をモチーフにした作品を集めて展示します。
(2)県美の“三大ヒツジ”
館のコレクションを代表するバルビゾン派の作品からヒツジを描いた三作品を紹介します。フランソワ・ミレー、コンスタン・トロワイヨン、シャルル=エミール・ジャックの三人の表現を見比べてみてください。
(3)香取秀真の“そうぞう力”
現在の印西市出身で近代日本を代表する工芸家・香取秀真は動物をモチーフにした香炉を数多く制作しています。単に動物の姿を現すだけではない秀真の“そうぞう力”あふれる表現を香炉を通じて紹介します。
(4)大切な人
作家が作品を制作する目的とは何でしょうか。家族や友人など作家にとって大切な人を描いた、石井柏亭《晩春行楽図》などの作品を展示し、作家たちはどのような思いを持って作品を制作するのか、ともに考えます。
(5)海のくらし、山のくらし
千葉の海と山の風景を、佐倉市出身で本県ゆかりの画家・浅井忠と、寺田政明や林倭衛、ジョルジュ・ビゴーといった、千葉を訪れ千葉を描いた画家たちの作品から眺めます。
(6)密かな楽しみ
作品の楽しみ方は人それぞれです。自室で一人じっくりと楽しみたくなるような浜口陽三の版画や、描かれた物語を誰かと語り合いながら見たくなる石井林響《桃源》などを展示し、作品の楽しみ方について考えます。
(7)ゴロゴロ、木村賢太郎
当館入口横の巨大な彫刻の作者である彫刻家・木村賢太郎による石彫9点を一挙に展示します。一見似たような形に見える作品ですが、並べることで見えてくる表現の差異にご注目ください。
関連イベント:ギャラリートーク
館長と担当学芸員が展示内容や作品について解説するギャラリートークを開催します。展覧会の内容をより深く理解し、さらに展覧会の魅力にふれる機会を提供いたします。
日 時:6月21日(土)午後2時~午後3時 担当学芸員
6月28日(土)午後2時~午後3時 館長
7月 5日(土)午後2時~午後3時 担当学芸員
7月12日(土)午後2時~午後3時 館長
会 場:千葉県立美術館 第4展示室
定 員:な し(申込不要)
参 加. 費:無 料
※都合により、スライドトークに変更する場合もあります。
最新情報はその都度、当館ホームページ・インスタグラム・Xにアップいたします。
作品紹介
コンスタン・トロワイヨン《河辺の道》1960-65年
林倭衛《太海》制作年不詳
石井柏亭《晩春行楽図》1938(昭和13)年