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展覧会
概要
富取風堂(1892-1983年)は、主に院展で作品を発表しながら、評議員や監事を歴任した日本画家です。1924(大正13)年、市川市に移り住んだ作家は、千葉県美術会の創設に参加するなど千葉県の文化振興に寄与し、1967(昭和42)年、千葉県の文化功労者に選ばれました。
「市井の画家」を自認した富取は、身近な自然を主題とする作品を好んで描きました。その画風は素朴で、ほのぼのとするものです。しかし、ひとつひとつの作品を見ると、丹念な写生の訓練と古今東西の美術作品の研究に裏打ちされた緻密な配慮の下で構成されていることがみてとれます。作家はさまざまに変化する時代の流行も踏まえ、大正期には写実を追求し、昭和期には日本画の洋風化に対応し、従来の写生に色彩の鮮麗さと装飾性を加味しました。
本展では、当館の所蔵作品約30点を人物、風景、魚、花、鳥、動物の6つのセクションに分けて展示します。スケッチブックも併せて展示し、対象をみつめる富取の厳しくも温かい視線に迫ります。
主な展示作品 (展示予定作品数 30点)
- 富取風堂《葛西風景》 1937年
- 富取風堂《花》 1953年
日時 | 2019(平成31)年4月20日(土)ー7月7日(日) |
会場 | 第1・2展示室 |
入場料 |
<アート・コレクション共通> 一般300円/高・大150円 65歳以上、中学生以下、障害者手帳をお持ちの方及び介護者1名は無料 *20名以上は団体料金(それぞれ2割引き) |
富取風堂 《花》1953年
富取風堂 《漁港の朝》1950年
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