標本から試料を取り,ミクロチューブで抽出する |
・ミクロチューブ: 内径8~10mm程度のものを使用する
・ガラス毛細管: 市販のものとしては,ヘマトクリット毛細管で良い.これよりもう少し細い方が使い勝手が良いが,それには,ガラス管を伸ばして製作する必要がある. |
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実体顕微鏡下でごみを取り除いた試料(葉状地衣・樹状地衣なら標本から切り出し,痂状地衣なら削り出す)(矢印)をミクロチューブに入れ,数滴のアセトンを加えて抽出する.ミクロチューブには,標本番号を記したメンディングテープを貼り,TLCプレートにスポットを打つためのガラス毛細管を入れた状態. |
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TLCプレートの準備 |
・TLCプレート: メルク社製Kieselgel 60 F254を使用する |
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プレートの下端(写真では手前)から2cmに線を引き,両脇2cmを開けて,17点を1cm間隔で記す(それぞれに抽出しスポットを打つ標本の番号など記す).その線から10cm上(写真では奥)に鉛筆で線を強く引いてそこのシリカゲル層を削り落とす. |
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プレートにスポットを打つ(スポッティング) |
※ ここでは同じプレートを3枚作る例を示した. |
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スポットを打った3枚のプレートを紫外線(短波長)下で検査する.
スポットした箇所に十分な地衣成分があると,黒っぽく見える.不十分な箇所については,さらにスポットを打つ.(※単純に地衣成分が多ければ多いほど良いというわけではない) |
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これでプレートの準備は完了. |
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