九州北西部に位置する長崎県(右の地図の赤線より左)は,対馬・壱岐島・平戸島・五島列島・男女群島をはじめとする数多くの島々があります.九州本土の県域は西彼杵半島や島原半島に加えて,佐世保市や大村市の位置する地域も佐賀県域と合わせると半島地形からなっており,島と半島の県と言えるでしょう.(上のバナー写真は,九十九島)
九州本土の県域の緯度は32.5度から33.3度ほどで,千葉市の35.6度に比べると随分と南に位置し,温暖であることが想像されることと思います.暖温帯に位置しますが,植物では亜熱帯的な要素も見られるようです.
最も標高が高いのは,島原半島の雲仙岳の1483mですが,活火山のため山頂付近の植生は火山活動により破壊されています.次いで島原半島の付け根付近の多良岳の1076mで,かろうじて冷温帯に入っています.また九州本土では500から700m台の山が点在した山がちな地形が広がっておりますが,これは島でも同様の状況です.
右の地図は,地理院地図(電子国土Web)の標準地図に県境等を追記して作図 |
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