|
 |
ベッセマー転炉
(1/2模型)
|
ベッセマー
H.Bessemer
(1813-1898)
|
 |
1856年にベッセマー(1813〜1898)は,銑鉄(せんてつ)に空気をふきこんで不純物(ふじゅんぶつ)(炭素など)を取り除く転炉法(てんろほう)を発明しました。ベッセマー転炉は,大量の銑鉄を簡単(かんたん)に鋼鉄(こうてつ)に変えることができる画期的(かっきてき)な発明で,鋼鉄の値段(ねだん)が安くなりました。
また,トーマス(1850〜1885)は,1875年に転炉の内側(うちがわ)に新しいタイプのレンガを使う方法を発明しました。これにより質の悪い鉄鉱石からも鋼鉄がつくられるようになりました。
|
|
八幡製鉄所内の
シーメンス・マルチン平炉
|
ヴェルヘルム(1823〜1883)とフレデリック(1826〜1904)のシーメンス兄弟は,高熱をつくり出す蓄熱炉(ちくねつろ)「平炉」に銑鉄を入れて鉄鉱石といっしょに燃やし,不純物を取り除く方法を1861年に発明しました。
1864年にはエミールとピエールのマルチン父子が,銑鉄と鉄くずを入れて不純物をとる方法を開発しました。この炉は,シーメンス兄弟とマルチン父子の協力(きょうりょく)により完成(かんせい)したので,シーメンス・マルチン平炉と呼ばれました。 |
|