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鉄のつくり方には,高炉で鉄鉱石から銑鉄をつくる「製銑(せいせん)」の工程と,銑鉄を鋼鉄にする「製鋼(せいこう)」の工程(こうてい)があります。現代の製鉄所の生産はこれを一貫(いっかん) して行うため,銑鋼一貫方式(せんこういっかんほうしき)といいます。
製鉄所の生産工程は大変複雑(ふくざつ)で微妙(びみょう)です。原料の入れ方や火の温度によって,硬さやねばり強さが違う性質の鉄ができます。人の経験にたよっていたこうした調整(ちょうせい)も,現代ではコンピュータが管理(かんり)しています。
また,鉄の生産工程の変更で最も大きな効果(こうか)を発揮(はっき)したのは,連続鋳造(れんぞくちゅうぞう)への移行(いこう)です。日本は1980年代半ばに9割以上が採用しました。
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