日本赤十字社所蔵美術展
~いつまでも変わらない人道への想い~
千葉県赤十字奉仕団創設70周年
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展覧会概要
千葉県立美術館と日本赤十字社千葉県支部は、東日本大震災の発生以来、被災地に赴き美術を通した子どもたちの心のケアという復興支援活動に携わってきました。本年、千葉県赤十字奉仕団が創設70周年を迎えるにあたり、共に活動してきた当館を会場として、日本赤十字社が所蔵する美術コレクションを展示します。
このコレクションは赤十字社の理念である「人道」に共感した、日本を代表する作家たちの寄贈によるものです。本展では、通常一般公開されていない貴重なコレクションの中から日本画、洋画、彫刻、工芸、版画などあわせて約60点を展示します。日本赤十字社の制服(複製)やポスターなどの関連資料と併せてお楽しみいただくとともに、作家たちの「人道」への想いに触れていただければ幸いです。
東郷青児《ナース像》1974年、油彩、
(c)Sompo' Museum of Art, 18015
東山魁夷《晴れゆく朝霧》1979年
酒井田柿右衛門《染錦花鳥文花瓶》制作年不詳
ポスター
第1回赤十字デー どなたも社員になりませう
会期 | 平成30年7月14日(土)~9月24日(月・振休) |
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開館時間 | 9時~16時30分 |
休館日 | 毎週月曜日(7月16日、9月17日、9月24日は開館し翌日休館) |
入場料 |
一般300円(240円) |
会場 | 第1・2・8展示室 |
関連事業 |
夏休み親子ギャラリートーク 平成30年8月4日(土)、8月11日(土・祝) 13:30〜(1時間程度) |
同時開催 夏のアート・コレクション (第3展示室)
明治150年記念 近代洋画の先駆者 浅井忠8-浅井忠と周辺作家たち-
アート・コレクション(収蔵作品展)では、当館が所蔵する浅井忠の作品や資料を会期毎にテーマを設け紹介してきました。通算8期目となる今回のテーマは「浅井忠と周辺作家たち」です。浅井がフランスのグレー村を訪問していた時期に着目し、浅井の作品と関係資料を中心に、交流のあった周辺の画家、建築家、文学者の作品や資料を紹介します。
浅井は1900年から1902年にかけてフランスに滞在しており、その間グレー村を度々訪れました。画家として最高潮を迎えていたこの時期に描いた作品は、従来よりも明るく、どれも季節感溢れる魅力的なものです。最後のグレー村滞在はそれ以前よりも長く、秋から春にかけて約半年間に及びました。この間、絵画制作のみならず、仲間と句会を開くほか、旧友の紹介で陶器の絵付けを体験するなど充実した日々を過ごします。
展覧会は「グレーでの活動」、「冬のバルビゾン」、陶芸家の「ブエとの別れ」など8つの区分で構成されています。冬の日に暖炉の側で描いた油彩による人物画、句会の記録をまとめた句集「寒月・水仙」、隣村の工房で絵付けした陶器の「絵皿」、友人に宛てた絵葉書などと併せてご鑑賞ください。
浅井忠《フォンテンブローの夕景》
浅井忠による塚本靖宛絵葉書
グレー村の橋
ミレー《垣根に沿って草を食む羊》