>>ちらしはこちら
展覧会概要
千葉県市川市在住の洋画家・中山忠彦(昭和 10年~)は、気品あふれる女性美を追求した作品で人気を博しています。現在の日本洋画界を代表する画家の1人であり、日展、白日会展を中心に活躍し、日本芸術院会員、日展理事、白日会会長等も務めています。
中山は福岡県小倉市(現・北九州市)に生まれ、大分県中津市で育ちました。高校卒業後、上京して伊藤清永絵画研究所に入門し、内弟子として約4年間の指導を受けて独立します。
画業初期にあたる当時、画家は師を倣って裸婦像に取り組み、単身像や二人像、群像を通して光の描写や構図の研究に励みます。しかし、のちに妻となる良江との出会いをきっかけに、主に良江夫人をモデルとする着衣の女性像を描くようになりました。モデルが着用するのは作家本人が収集するアンティーク・ドレスの数々です。その優美で質感豊かな表現がモデルの内面を浮かび上がらせます。
本展では、油彩画や版画、デッサン等、最新作を含む約80点の作品と、制作に使用されたアンティーク・ドレスや帽子、扇子等、画家自身の貴重なコレクションを併せて展示します。初期から現在に至るまでの60年以上に及ぶ画業をたどりながら、「見えるものを通して見えないものを描く」ことを礎とする中山が追求してきた普遍的な美の世界に迫ります。
会期 |
平成30年11月3日(土・祝)~平成31年1月20日(日) |
---|---|
開館時間 |
9時~16時30分 |
休館日 |
毎週月曜日(12月24日、1月14日は開館し翌日休館) |
入場料 |
一般500円(400円) |
会場 |
第1・2・3・8展示室 |
関連事業 |
・中山忠彦展関連ワークショップ |
中山忠彦《群像》1966年、個人蔵
中山忠彦《モラヴィアの装い》1975年、大分県立美術館蔵
中山忠彦《縞衣》1981年、個人蔵
中山忠彦《シャンティー・ショール》2007年、市川市蔵
中山忠彦《杏沙妃二十歳》2017年、個人蔵
>> 年間カレンダーはこちら