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「房総の山のフィールド・ミュージアム」の活動の舞台、房総半島の丘陵部は、地理的な環境から農業用水の確保が難しく、稲作にはあまり適していませんでした。そのため、かつての生業の中心は炭焼きなどの山仕事、そして畑作でした。 この山間の畑で育てられてきた作物は、房総丘陵の気候や風土に磨かれ、自家採種によって世代を重ねることで、この地域での栽培に適した形質を獲得しました。そして地域の食文化と相互に影響を与えあいながら「房総丘陵」の作物が育まれたのです。 山間の土を耕すときに使う鍬。その棒の傾きは、その土地の土の質に合わせて作られます。 夏の強い日差しを避けるために身につけていた編み笠も、その形は丘陵部と海岸部では随分違います。 「畑」を通じて、房総丘陵という場所の文化の一端が見えてきます。 こうした目に見えるものの他にも、タネの自家採種の方法、それぞれの農具の使い方や作り方、施肥の方法、収量をあげる工夫など、「畑」には、地域の大切な文化がつまっているのです。それは、まさに、先人たちの知恵の集大成。 私たちは、このような「畑」を、「おばあちゃんの畑」と名付けることにしました。 「おばあちゃんの畑プロジェクト」は、千葉県立中央博物館学芸員と地域の団体や人々によって平成20年度に始りました。私たちは、地域の物語がつまった畑を、それぞれの視点から調べ、その成果を共有し、まとめ、発信する事を通して、新しい地域文化の創造を目指しています。 「おばあちゃんの畑」プロジェクトのブログはこちら プロジェクトの活動の様子を紹介しています。 |
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●「おばあちゃんの畑」だより● | ||
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