中央博物館の特色

はじめに

千葉県立中央博物館は「房総の自然と人間」を常設展示の全体テーマとし、千葉県の自然と歴史について学べる総合博物館です。
常設展示は、「房総の自然誌」、「房総の歴史」、「自然と人間のかかわり」の3つの主要な展示から構成されています。
隣接する生態園では、房総の代表的な自然が再現され、動植物の生態を身近に観察することができます。また勝浦市には、分館 海の博物館を設置し、「房総の海の自然」を体験的に学べる展示をおこなっています。さらに、君津市清和県民の森を中心に、「房総の山のフィールド・ミュージアム」事業を行っています。
中央博物館では地学、動物、植物、生態、環境、歴史について、千葉県はもとより、国際的な視野にも立ち、調査研究、資料の収集・整理・保存活動を行い、情報集積・発信基地となるように努めています。これらの活動の成果は、展示、講座・観察会などの教育普及活動、研究発表などをとおして広く紹介しています。

 

県立中央博物館の使命

千葉県立中央博物館は、地域の市民と共に、自然と歴史に関わる資料・情報を収集・蓄積するとともに、基礎的・国際的視野に立つ科学研究により、その新たな価値を発見し、教育、展示その他全ての博物館活動を通して県民や社会へ発信し、県民共有の知的資産として未来へ伝える。また、千葉県の中核的総合博物館として、さまざまな市民の幅広い知的ニーズに応えつつ、双方向の交流を通して、その生涯学習拠点となる。

1 自然と歴史に関する資料・情報の収集と保存
 (1)千葉県の自然と歴史に関連する資料・情報を収集保存し、
 (2)県民共有の資産として活用を図りつつ、未来に伝える。
2 地域の自然と歴史に関する価値の発見
 (1)収集した資料・情報に関する調査研究により、その価値を発見・発信し、県民共有の知的資産としていく。
3 資料・情報の受信と発信
 (1)県民と双方向交流により、地域の自然と歴史に関する資料・情報の集積を図り、
 (2)自然と歴史に関する情報センターとして、地域に根ざしつつ、県民の多様で高度な知的需要に応える。
4 学習の支援
 (1)生涯学習の拠点として、幅広い県民の学習活動を積極的に支援し、
5 県民との協働と人材の育成
 (1)県民との協働事業に積極的に取り組み、
 (2)博物館活動への市民参画を推進し、
6 フィールド事業の推進
 (1)博物館活動を現場の自然や文化と強く関連付けて実施し、
 (2)現地の自然・文化を守り育み伝えてゆく博物館事業を推進する。
7 地域の中核的博物館
 (1)県内の各種博物館その他社会教育施設等の活動の中核的な機関として、機関相互の情報交換や共催事業の推進に努め、
 (2)センター機能をさらに充実させ、将来の統合に向け、総合博物館としての具体的な準備を進める。

 

中央博物館の特色

・房総の自然や歴史がよくわかる常設展示があります
・日本で唯一,隣接する野外に生態園を併設した博物館です
・あなたの疑問・質問にお答えします
博物館には,地学,動物学,植物学,生態学,歴史学,それぞれの分野の研究者がおります.自然や歴史に関する身近な質問に,できる限りお答えできるよう心がけております.

・多彩な教育普及活動をおこなっています
年間150回以上の観察会や講座を県内各地で開催するとともに,本館におけるミュージアム・トーク中央博調査隊生態園での森の調査隊など,中央博物館をよりよく理解していただく行事をおこなっています.
また,海の博物館では,企画展示のマリンサイエンスギャラリー,気軽に参加できる野外観察のフィールドトリップなども開催しています.

 

中央博物館の組織

組織は、管理部、事業部、研究部の3つの部と分館海の博物館からなっています。

また、博物館には多数のスタッフが働いています。

 

中央博物館の歴史

中央博物館は昭和59(1984)年3月に基本構想が完成し、平成元(1989)年に開館しました。
詳細は、別表「中央博のあゆみ」をご覧ください。

 

博物館の出版・定期刊行物

中央博物館は,展示会の図録や研究報告書など,多くの刊行物を出版し,活動成果を報告し,貴重な自然や歴史に関する情報をみなさんと共有できるよう,努めています.