調査・研究は、博物館活動の基礎となる事業です。その成果は、学術論文や当館の刊行物として公表されるばかりでなく、講座・観察会・展示などに生かされています。
当館では、千葉県の自然誌と歴史を明らかにする目的で、多様な視点から研究を行っています。
なお、当館の調査・研究事業は、事業中期目標(平成16~20年度)の実施にともない、平成19年より下記の新事業体制へ再編されています。
分館海の博物館の研究テーマについては分館海の博物館のウェブサイトをご参照ください。
重点研究課題
千葉県の自然誌と歴史及び博物館活動に関する今日的な課題について、短期集中的に調査し研究をおこなうプロジェクト研究です。
1.下総台地西部の自然
2.東京湾の変遷を探る
地域研究課題
千葉県の自然の現状と歴史を把握し、その起源と成立過程などを明らかにすることを目的として、広い領域を対象とした研究を行っています。
1.地球誌系1:房総の大地から探る地球の歴史
2.地球誌系2:房総半島南部の大地の動きをさぐる
3.地球誌系3:房総丘陵の地誌・地形・地質と生物と人のくらしの関連性
4.生命誌系1:房総の分類学的多様性の特徴とその保全
5.生命誌系2:房総の生態学的多様性の特徴とその保全
6.人類誌系 :房総という環境の成り立ち及び人々の生活誌に関する研究
7.博物館誌系:博物館とその社会的役割に関する研究
普遍研究課題
博物館運営の底辺を支える学術的専門分野の水準を維持し、発展させるための研究活動を行っています。
1.地球誌系 :地形地質学的多様性に関する基礎研究
2.生命誌系1:分類学的多様性に関する基礎的研究
3.生命誌系2:生態学的多様性の維持機構に関する基礎的研究
4.人類誌系 :景観史という新領域の創出
5.博物館誌系:博物館の歴史および機能の充実・発展に関する基礎的研究
研究紹介
中央博物館本館では、研究員の研究成果を紹介する展示を行っています。
自然誌シンポジウム
博物館内外の専門家が一つのテーマについて話題を提供し討議する公開シンポジウムを毎年開催しています。
市民研究員制度
県民の知的需要に応える生涯学習支援、そして地域博物館としての県民との連携・協働作業の具体例として、県内の自然・文化の保全・継承に貢献できる県民の育成を目的としています。
研究不正対応
当館では、「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(平成26年8月26日文部科学大臣決定)などに対応し、当館での研究活動における不正行為・不正使用の事前防止のために、以下の行動規範等を定めました。
中央博セミナー
千葉県立中央博物館では、職員の調査研究の成果を展示や教育普及事業を通じて、県民の皆さまにお届けするとともに、この中央博セミナーで成果発表や調査レポートなどをお届けしています。どなたでもご参加いただけます。
いずれも当日受付、入館料は不要です。
環境教育推進事業
環境教育推進事業としては従来、各種団体からの要請に応じた出張講演・出前授業等を行ってきました。ところが令和2年以降、コロナ禍による感染症対策強化のため、対面を原則とする活動が実施しづらい状況となりました。そこで、令和3年度には、対面型を基本とした出張講演・出前授業に加え、環境教育のための新たな活動として「出前展示」および「ウェブ配信による情報発信」に取り組んでいます。