令和6年度トピックス展 近代文学を支えた寺田憲とその周辺

令和6年度トピックス展

近代文学を支えた寺田憲とその周辺

会 期 令和6年10月19日(土)~11月17日(日)
会 場 千葉県立中央博物館 第2企画展示室
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入場料 一般300円 高校生・大学生150円
 ※次の方は無料:中学生以下・65歳以上の方(年齢を示すものをご提示ください)・障害者手帳をお持ちの方(手帳もしくは手帳アプリをご提示ください)及び介護者1名

香取郡神崎(こうざき)町で醸造業を営む寺田本家の二十代当主の寺田憲(てらだ・けん、明治16年~昭和12年)は、明治から昭和初期にかけて文学界と深く関わりをもち、創作活動に励むかたわら多くの文人たちの後援者として日本の近代文学の発展を支えてきました。寺田家には著名な文人たちと交わした書簡などが多数残されており、今回はそれらから寺田憲と文人たちの交流の様子を紹介します。
なお、令和5年度にこれらの寺田家資料の寄贈を受けましたので、今回は新収蔵資料を紹介する速報展示として開催いたします。

○チラシはこちら
○解説書はこちら

短歌雑誌『馬酔木』(当館蔵)

長塚節から寺田憲宛の葉書(当館蔵)


展示内容

(1)寺田家二十代当主 寺田憲
利根川下流域は江戸時代から醸造業が盛んで、酒や醤油などは利根川水運を利用して、大消費地だった江戸はもちろん関東各地へと運ばれました。河岸は経済活動の中心となりそこは文化活動の拠点となりました。寺田憲がこの地で造り酒屋を営みながら、積極的な創作活動を行った様子を紹介します。

(2)寺田憲と文人たちの交流
寺田憲は幅広い分野の文人たちと親交があり、友人の長塚節(ながつか・たかし)をはじめ、伊藤左千夫(いとう・さちお)や与謝野鉄幹(よさの・てっかん)、土屋文明(つちや・ぶんめい)、香取秀真(かとり・ほつま)、牧野富太郎(まきの・とみたろう)らと多くの書簡を取り交わしています。今回はそれらの書簡類から彼らとの公私にわたる交流の様子を紹介します。

(3)寺田家資料の概要
文学関係資料のほか寺田家の経営に関する古文書類や絵画などの美術品、生活用具などを展示し、寺田家の醸造経営や文人との交流の背景を窺うことができる資料を紹介します。

 

関連行事

ミュージアムトーク
研究員による展示解説を行います。
10月19日(土)、11月9日(土)
各回11:00〜11:30 14:30〜15:00
当日申込、定員なし
料金 無料(別途入場料が必要です)
会場 第2企画展示室