展示課 丸山啓志

プロフィール 

丸山

氏名 丸山 啓志(まるやま さとし Satoshi MARUYAMA)
所属等 展示課 研究員
専門分野 古生物学(特に脊椎動物化石)
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研究テーマ

  • 古脊椎動物学(特に、ハクジラ類をはじめとする海棲哺乳類)
  •  房総半島の脊椎動物化石相(地域研究課題)
  •  化石種・現生種に見られるハクジラ類特有の左右非対称な内部形態の意義(普遍研究課題)
  • 糞石研究のための現生食肉類糞形態標本の内部構造比較(普遍研究課題)
  • 博物館・水族館などでの展示・教育普及活動の開発・評価(普遍研究課題)
  • 来館の難しい人が博物館を楽しむための、チバニアンを用いた地域教育プログラム開発(普遍研究課題)

研究内容 

千葉県では、いろいろな脊椎動物(背骨のある動物)の化石が見つかっています。特に、ナウマンゾウなど今の日本にはいない陸の哺乳類や、私の専門であるイルカなどの海の哺乳類の化石がたくさん見つかっています。このような脊椎動物化石を通じて、大昔の千葉県には、どんな種類の動物がいて、どんなくらしをしていたのかを明らかにしていきたいと思います。また、様々な研究成果を基に、いろんな方が楽しめる博物館になるように、頑張ります!

 

研究成果

中新世(2300万年前から530万年前)のイルカ化石の分類を行ってきました。また、イルカの腐敗・分解過程の解明に取り組んだり、糞化石研究のため現生哺乳類の糞内部構造の研究なども行ってきました。そして、博物館と学校、博物館と動物園・水族館が協力・連携して、研究や展示・教育普及活動を行うことで、市民のみなさんにわかりやすく成果を伝えることに取り組んできました。

・「海は百面相」(京都通信社、2013年、分担執筆)、
・「はじめてのフィールドワーク(2)海の哺乳類編」(東海大学出版部、2016年、分担執筆)、
・「御蔵島に漂着したカズハゴンドウ頭骨標本 」、(Mikuraensis ーみくらしまの科学ー、 2018年、7、43-55p、丸山・小木)、
。「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)禍での千葉県立中央博物館本館の取組み  」、(ICOM日本委員会ジャーナル、 2021年、丸山)
・「新型コロナウイルス感染症禍と博物館活動 ―県立中央博物館古脊椎動物担当研究員の経験を基に― 」、(千葉県博物館協会紀要『MUSEUM ちば』 、 2022年、47、22-26p、丸山)

メッセージ

今年の夏、令和5年度特別展「よみがえるチバニアン期の古生物」を開催します。
脊椎動物、特にイルカなど哺乳類化石や動物の骨を研究しています。千葉県からクジラなど海の哺乳類化石やナウマンゾウなど陸の哺乳類化石がたくさん見つかります。また、研究成果を基に、いろんな方が楽しめる博物館になるように、頑張ります!