プロフィール
氏名 | 栗田 隆気(くりた たかき Takaki KURITA) |
所属等 | 地域連携課 研究員 |
専門分野 | 爬虫両生類 |
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研究テーマ
- 有鱗目(トカゲ、ヘビの仲間)を中心とした分類、進化、自然史、保全
- アジアの低緯度地域における有鱗目の多様性に関する研究(普遍研究課題)
- 爬虫両生類の外来種に関する研究(地域研究課題)
研究内容
日本の琉球列島を含むアジアの熱帯・亜熱帯地域でトカゲやヘビの仲間の種多様性と多様化のプロセスに関する研究をしています。また、多くの生物は同じ種・近縁種でも地域によってDNAや携帯に違いがあるという性質に注目して、生物の歩んだ歴史と地史の関係を明らかにする研究(系統地理学)も行っています。
研究成果
これまでの研究で、日本と海外でヤモリの仲間の新種を報告しました。また、絶滅のおそれのある爬虫類について、DNA情報を活用して、どこの地域でリスクが高いのかを明らかにする取り組みを進めています。特に、トカゲモドキというヤモリの仲間については、遺伝子と生態・生活史の両面から調査をして、種分類、年齢・寿命、繁殖場所、食性などを明らかにしてきました。
メッセージ
爬虫類は無脊椎動物や魚類に比べれば種の多様性がよく研究されているグループですが、世界の熱帯・亜熱帯地域には未調査の地域や訪れることさえ難しい地域がまだまだ残されています。しかも、特にヤモリの仲間は地域ごとに別種とみなせるほど狭い範囲で多様化したグループがいくつも知られています。ほとんど探検と言っていい野外調査と知の探検である研究で、皆様の世界の覗き窓となれるよう邁進します!