資料管理課長　榎美香

プロフィール 

研究テーマ

• 職能集団による民俗技術・民俗知識の形成と伝播
• 房総を中心とした関東地方の信仰と習俗

研究内容 

集落や特定集団が伝える民俗技術や知識、また風土に根差した信仰などを調べています。最近はこれらの事象について、絵画資料や文献資料から、今に至るまでの歴史的な変遷を読み解くことに興味を持っています。

研究成果

「民俗知識による民具分類へのアプローチ―房総半島南部の鍬を例として―」（『民具研究』125号 、2002年）、「関宿の川漁師 小久保喜太郎翁聞き書き覚え～利根川中流域の漁とくらし～」『千葉県立関宿城博物館研究報告』第25号 、2021年、「疫病除けの呪符「（きし）乙」考（その２）―利根川流域での流布―」(『西郊民俗』第26号、2022年）

メッセージ

皆さんはご自分の住む土地に、古くからの信仰や伝統的な暮らしなんてもう無いよ、と思っていませんか？しかし、いつもの路地を少しはずれると、実はそこには驚くような伝承の世界が広がっているのです。この地下水脈のようにひっそりと、でも確かに足元に流れている民俗事象にところどころ光をあて皆さんと共有できたら、と思っています。