展示課 宮正樹

プロフィール 

宮正樹

氏名 宮 正樹(みや まさき Masaki MIYA)
所属等 展示課 主任上席研究員
専門分野 分子生態学・分子進化系統学 (魚類)
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研究テーマ

  • 遺伝子の情報を利用して魚の生態や進化的起源を探ること

 

研究内容 

世界に3万5千種いると言われている魚類の生態や起源を、遺伝子の本体であるDNAをつかって研究しています。最近では、水中に漂う「環境DNA」から、どこにどんな魚がいるのか検出する技術を開発しました。この技術は世界中で使われるようになり、多くの注目すべき研究成果が出ています。

 

研究成果

新技術の開発を突破口に大規模データを取得して新分野を切り拓くスタイルで研究を進めてきた (データ駆動型・仮説発見型研究) 。専門は魚類を主体とする分子系統学と分子生態学。「深海魚の三つの科が一つに」,「深海起源のウナギ」,「生きている化石ムカシウナギの発見」,「深海起源のマグロ」, 「バケツ一杯の水で魚種を判定する技術の開発」など英文原著論文184篇を出版,通算17,830回引用されている。2021年版 “World’s Top 2% Scientists” では,上位2%にランクされた200,196人の研究者のうちの57,886位,1960年以降の通算では194,983人の研究者のうちの76,933位に位置づけられた。KADOKAWAの「GET! 魚」の総編集者として児童向け図鑑の制作にも携わった。

 

メッセージ

最近,生きものの体外に放出された「環境DNA」を利用して,水を汲むだけですんでいる魚の種類がわかるという新しい技術を開発しました。この技術は,世界中の海や川で広く使われる魚類多様性モニタリングの標準法になりました.