プロフィール
氏名 | 川瀬 裕司(かわせ ひろし Hiroshi KAWASE) |
所属等 | 分館 海の博物館 主任上席研究員 |
専門分野 | 魚類生態学 |
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研究テーマ
- 沿岸性魚類の繁殖生態に関する研究
- 地球温暖化が魚類の繁殖生態に及ぼす影響に関する研究
研究内容
生活史の中で繁殖とは、次の世代に子孫を残すプロセスとしてたいへん重要な意味を持っています。魚類は世界からおよそ3万種が知られていますが、野外での繁殖生態(いつ、どこで、どんな個体が、どのように産卵するか、など)についてわかっているのは、ごく僅かに過ぎません。現在、房総半島周辺をはじめ日本各地、およびオーストラリアでフィールド観察を行い、フグ目を中心とした魚類の繁殖生態について研究を行っています。
研究成果
【書籍】海底にミステリーサークルをつくるフグの謎. pp. 14-31. 生きものは不思議―最前線に立つ研究者15人の白熱!講義. 河出書房新社. 2023年/魚類学の百科事典(分担). 丸善出版株式会社. 2018年
【博物館出版物】千葉県勝浦沖キンメ場の魚.海の生きもの観察ノート16.2022年/魚がつくる模様と形.令和元年度収蔵資料展展示解説書.2019年/房総の海の幸.平成29年度マリンサイエンスギャラリー展示解説書.2018年.
【学術論文】Kawase, H, and T. Sunobe. 2023. Reproductive Behavior and Sexual Patterns in Two Cales, Heteroscarus acroptilus and Olisthops cyanomelas (Odacidae) at Rocky Reefs in Temperate Australia. Fishes 8 (10), 491. オーストラリア温帯域に生息するオダクス科魚類2種の繁殖行動と性様式/Kawase, H, Y. Kitajima & D. Iwai. 2022. 3D model of the geometric nest structure, the “mystery circle,” constructed by pufferfish. Sci Data 9, 368. アマミホシゾラフグがつくる「ミステリーサークル」の3Dモデル
メッセージ
野外でいつ、どこで、どのように産卵するかわかっている魚はごく僅かに過ぎません。海に潜って魚を観察したら、あなたにも貴重なシーンを発見するチャンスがあります。