プロフィール
氏名 | 菊地 則雄(きくち のりお Norio KIKUCHI) |
所属等 | 分館 海の博物館 主任上席研究員 |
専門分野 | 藻類学 |
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研究テーマ
- 原始紅藻亜綱植物の分類学的研究・生態学的研究
- 紅藻アマノリ属絶滅危惧種の保全生物学的研究
- 房総半島の海藻相
研究内容
乾海苔の原料となる紅藻アマノリ類とその周辺の仲間の分類と生態を研究しています。
アマノリ類には、乾海苔の代名詞として有名なアサクサノリなど、絶滅危惧種となっているノリが数種類あり、その生育地を探索したり、生育状況の調査を行っています。
海の博物館のある勝浦市を中心に、房総半島沿岸に生育する海藻の種類とその分布の特徴を調べています。
研究成果
アマノリ類を含む紅藻ウシケノリ目の属の分子系統解析結果を基にした再編について、世界8カ国の研究者と共同で発表しました(2011年)。東京湾ではアサクサノリは絶滅したと考えられていましたが、東京都と神奈川県の境を流れる多摩川の河口、千葉県と東京都の境を流れる旧江戸川河口において再発見し、それぞれ2006年、2009年に発表しました。房総半島沿岸各地に生育する海藻の種類を調べ、勝浦市沿岸(280種1品種、2021年発表)、館山市坂田・波左間沿岸(239種、2011年発表)、南房総市大房岬沿岸(173種、2007年発表)についてリスト化しました。
メッセージ
海藻の中でも、ノリの仲間が専門です。食品としてだけではなく、生きものとしてのノリについても、多くの人に知っていただきたいと思っています。